文学界にかんする考察

日本社会に、強い潜在的影響を及ぼす文学界について、考察していきます。

カテゴリ:社会現象 > 政治・経済・国際


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現在、はてなブログ「マダムNの連載小説」で純文学小説を連載中で、ブログの趣旨について述べた「はじめに」で次のように書いている。
    まだ専業主婦が多かった時代に執筆した小説を今読み返すと、さすがに時代を感じさせます。
    ですが、現代の日本社会で「ママカースト」などという恐ろしい――ある意味では滑稽ともいえる――流行語が生まれていることから考えると、小説で描こうとした問題が決して古いものとはいえず、また小説に描いた時代はわが国が格差社会に突入した日本の転換期でもありました。
    つまり、16年も前に書いた小説であるにも拘わらず、挑んだテーマは現代日本で流行語になっているママカーストと同じものなのです。
    こうした作品の内容から、古い作品だからと切り捨てる気にはなれません。「地味な人」のような小説は、今のわたしには書けません。当時は、ママカーストという言葉だけでなく、ママ友という言葉もありませんでした。
また、小説の「前書き」では次のように書いている。
    日本社会を震撼させた音羽お受験殺人事件(1999年11月22日)に着想を得、2000年5月に脱稿した作品ですが、事件を再現しようとしたわけではありません。
    子育て中に底なし沼……にはまってしまう女性もいるに違いないと思われたので、その底なし沼を何とか表現したいと考えました。
    2005年になって、たまたま事件現場の近くを訪ねたので、現場に隣接する寺に行ってみました。日中でしたが、寺に面した通りは人通りが少なく、静かでした。娘が受験して途中で落ちた大手出版社が同じ通りにありました。
    ワープロで感熱紙にプリントアウトした作品の保存状態が悪く、このままでは読めなくなりそうでしたので、改めて校正しつつ連載形式で公開していく予定です。
    「織田作之助賞」で三次落ちした、原稿用紙100枚程度の小説です。
具体的にいうなら、「地味な人」は当時の日本社会の動きの一端を流通業界に勤務するサラリーマンとその家族を通して描こうと目論んだ作品である。

流通業が日本社会に与えた影響をテーマに描いた作品には、ノンフィクションの分野では、例えば、佐野眞一の秀逸な作品『カリスマ 中内功とダイエーの「戦後」』(日経BP社、1998)』がある。純文学系小説家の作品では知らない。

音羽お受験殺人事件に着想を得た作品というのであれば、「織田作之助賞」に応募した作品の中には結構あったと聞いた。

事件の背景は複雑であるのが普通だから、事件のどういった側面に光を当てて創作しようと思うかで、内容の違いが生まれてくる。

いずれにせよ、受賞したのはあの事件とは何ら接点の感じられなかった作品であり、他の文学賞受賞作品やプロの純文学系作家の作品にもあの事件を考えさせるようなものをわたしは知らない。

わが国の文学界が「純文学など、ない」キャンペーン(純文学弾圧)を盛大に繰り広げた時期があったことを考えれば、仮にこうしたテーマで世に出ることができたとしても、その小説も作家も遅かれ早かれ潰されたに違いない(純文学を弾圧した連中が何者であったかが、今、明らかになってきている)。

「地味な人」を連載しながら改めて、あの時代が如何に日本社会の転換期であったかを考えさせられている。

わたしが流通業界に勤務するサラリーマンとその家族を通して小説を描こうと考えたのは、その世界しかよく知らないということもあったが(わたし自身は総合スーパーの衣料品部、某百貨店の食品部、某百貨店の出張所で働いたことがあるだけだが、夫を通じても流通業界に縁があった)、流通業が如何に日本の法律を変え、街並みを変え、文化に影響を及ぼしてきたかをつくづくと考えさせられたからだった。

応募小説を執筆するときには、夫にお世話になった。夫は流通業界に身を置く一サラリーマンにすぎなかったが、貴重な話を聞き、資料や本などを借りることができたのだった。

100枚内の小説にそう多くのことを盛り込むわけにはいかず、また専門的な説明は極力少なくするようにしたため、今読むと、もう少し説明があったほうがよいと思われる箇所が出てきた。

しかし、本文に加筆しすぎると、別物になってしまい、小説の雰囲気が壊れてしまうだろう。従って、脚注を利用して説明に幅を持たせることにした。

そうやって、連載14回まで終え、15回となって、流通業の基本理念となってきた「経済民主主義」について、脚注で説明を加える必要を覚えた。

流通業界の理論的指導者であった渥美俊一が経済民主主義を唱えたことは有名だ。彼はペガサスクラブを設立した。その影響の大きさを知るには、ウィキペディアの次の解説を引用するだけで足りるだろう。
    1962年設立当初のペガサスクラブの主なメンバーは、ダイエーの中内功、イトーヨーカ堂の伊藤雅俊、ジャスコの岡田卓也、マイカルの西端行雄・岡本常男、ヨークベニマルの大高善兵衛、ユニーの西川俊男、イズミヤの和田満治など30代の若手経営者が中心。会員企業数は急速に伸び、1969年には1,000社を超えた。渥美は、メンバーの経営者を率いて毎年アメリカ視察を行うなど、アメリカの本格的なチェーンストア経営システムを日本に紹介し、流通革命・流通近代化の理論的指導者として、草創期にあった戦後日本を代表する多くのチェーンストア企業を指導した。

    ウィキペディアの執筆者. “渥美俊一”. ウィキペディア日本語版. 2016-09-11. https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E6%B8%A5%E7%BE%8E%E4%BF%8A%E4%B8%80&oldid=61114514, (参照 2016-09-11).
経済民主主義について、わたしは応募小説執筆時は詳しく調べなかった。小説では次のように書いている。
    「A…という日本のチェーン・ストアの理論的指導者がいてね。彼は《経済民主主義》を唱えるんだ」
    「え、ケイザイ何ですって?」
    「ケイザイミンシュシュギ。富める者も貧しい者もほしいものは手に入る社会を築こう、という精神のことをいうのさ。国民のすべてがほしいものは手に入る社会を、という意味。それには物価を下げればよいという理論なんだよ。(略)」
執筆しながら、民主主義という言葉が入っているものの、左派臭い理論だと思った。当時はインターネットが今ほど普及していなかったということもあって、疑問はそのままになっていた。

今回調べたところ、オンラインで閲覧できる論文がヒットした。その論文から経済民主主義の成立と歴史を端的に解説した部分を引用させていただく。
    フリッツ・ナフタリの『経済民主主義』(1928年)は,ドイツ・ワイマル期の社会民主党系労働組合運動の理論と経験の中から生まれた。その後,ナチズムの時代には歴史の舞台から抹消されたかに見えたが,しかし第2次大戦後には,当初,旧西ドイツのモンタン産業において成立した被用者の同権的共同決定制度が,いまやドイツ資本主義の発展とともに労働者の経営参加及び超経営的参加として企業のなかに定着するとともに,ナフタリの『経済民主主義』は,労働者の同権的参加思想の源流と見なされ,この分野における「古典」(オットー・ブレンナー)としての評価が与えられてきた。

    山田高生「カール・レギーンと経済民主主義の生成」成城大學經濟研究 159, 133-146, 2003-01-20 <http://ci.nii.ac.jp/naid/110004028031>(2016/11/12アクセス)
やはり左派系理論である。ダイエー創業者の中内功が毛沢東の心酔者であったことなども有名な話で、流通業界はわたしが想像した以上に左派の影響を受けているようだ。

前掲書『カリスマ 中内功とダイエーの「戦後」』で描かれる中内功にはひじょうに純粋なものが感じられた。

経済民主主義には利点も難点もあるだろう。

ちなみに、ナチスが共産主義者を弾圧したためか、右派と勘違いしている人も多いようだが(安倍首相をヒトラー呼ばわりする左派の人々ってナンだろうか)、それは左派内の抗争といってよいもので、ナチスの正式名称は「国家社会主義ドイツ労働者党」である。ユダヤ人の虐殺の仕方から見ても、単純な唯物論に毒された左派系思想の持主以外には考えられない。

左派の問題点をわかりやすく指摘した投稿を「余命三年時事日記」で閲覧した。以下に引用させていただく。
    1327 11/25アラカルト2
    http://yh649490005.xsrv.jp/public_html/2016/11/25/1327-11%ef%bc%8f25%e3%82%a2%e3%83%a9%e3%82%ab%e3%83%ab%e3%83%88%ef%bc%92/

    鬱田高道
    余命様、日本再生大和会の皆さま、告発作業お疲れ様です。
     日本の左翼といい、アメリカの反トランプリベラルといい、なぜ左翼は自国を破壊しようとするのか。そしてなぜ彼らは国民国家を無用の存在と考えるのか。左翼の価値観である自由・平等・人権・民主主義・反差別・反戦平和といった概念は、日本やアメリカという国民国家が無くても守れる、むしろ国民の自由や人権を規制し、外国人を差別し、そして武力によって国家間の問題を解決しようとする日本やアメリカやその他の全ての国々がこの地球上から無くなった方が、左翼的価値観をより守れると彼らが考えているからでしょう。
     左翼連中は自らの信じる左翼的価値観を守るために、本能的に国家を敵と認識し、破壊しようとしているのです。しかし本当に国民国家無くして左翼的価値観や世界平和は守れるのでしょうか。
     18世紀の大哲学者であるエマニュエル・カントは、フランス革命後「永遠平和のために」という著書を発表しました。どうすれば永遠の世界平和(カントの言う永遠平和)を実現出来るのかを考察した本ですが、カントはその方法として二つの仮説を提示しています。「世界国家」と「平和連合」です。
    世界国家とは、個々の国家を潰して、地球全体を一つの国家とする方法です。
     国家が無くなって地球全体が一つの世界国家になれば、この世から戦争が無くなり、世界平和が実現しそうですが、カントはこの方法を真っ向から否定しています。
     人間は住む土地(つまり国)によってその持っている価値観に違いがあり、一つの世界政府が世界国家全体を画一的に統治すれば、必ず世界中の人々が反発を起こし、それが全世界的な戦争に繋がるからです。世界平和のために建設した世界国家が、世界中で戦争を発生させる原因になっては本末転倒だという訳です。ヨーロッパ版世界国家であるEUが、イギリスの反発と離脱に逢って崩壊の危機に直面しているのを見ても、世界国家は非現実的であるというカントの指摘は正しいと思います。
     カントがその世界国家の代案として提示したのが平和連合です。平和連合とは世界中の国家がその枠組みを維持したまま平和的に連帯し、世界平和を実現する方法です。20世紀の国際連盟や現在の国際連合は、このカントの平和連合のアイデアを下敷きにして生まれた組織です。現在の国際連合が色々問題があってもそれなりに世界平和に貢献し機能しているのを見ても、平和連合こそが現実的な永遠平和の方法であるというカントの指摘は正しいと言えると思います。
     ではカントの言う、住む土地ごとに異なる、人々が持っている特有の価値観、とは何か。それは伝統的価値観、つまり「保守主義」でしょう。カントは保守主義こそが現実的な世界平和の基礎だと言ってるんですね(笑)。
    世界平和を守っているのは、本当は自称反戦平和主義者の左翼連中ではなく、我々余命支持者のような保守主義者たちなんです。
    世界平和は保守主義を基礎とした国民国家の連帯によって守られている。その現実を否定し、世界中の国民国家を破壊し、世界国家を建設して、人類を全世界的な戦争とテロの泥沼に陥れようとしているのが、自称平和主義で反差別主義者の左翼たちです。まったく愚かとしか言いようの無い連中です。
     国民国家はその国の伝統的な所有者(マジョリティ、多数派)が、差別によってその数的優位を維持しなければ崩壊します。ナチスドイツのユダヤ人虐殺のような過激で非人道的な差別は駄目ですが、国民国家の枠組みを守るための人道的・道徳的な範囲内の差別は必要です。
     地球上の全ての国民国家が崩壊し、世界政府が世界国家を統治する世界とは、ちょっとイメージすれば分かりますが、それは地球全体が一つの独裁国家になった状態です。少なくともそうなる危険性は多分にあると思います。
     左翼よ、なぜ国民国家の破壊と「独裁世界国家」の建設が、世界平和を実現するんだ?
     国会が幾つもの政党に分かれて、お互いにその行動をチェックし批判し合う事で、国の自由や平等や人権や民主主義が守られているように、世界が複数の国に分かれて、お互いにその行動をチェックし合う事で、世界中の自由や平等や人権や民主主義は守れているのではないか?
     地球上から国民国家が消滅すれば、左翼的価値観である自由や平等や人権や民主主義も、この地球上から消えて無くなるのではないか?
     実は国民国家を守ろうとしている我々保守主義者こそが、保守主義だけでなく、世界の左翼的価値観すら守ってあげているのです。
     世界中の左翼連中が行っているのは、ただの無意味な破壊に過ぎません。
     保守主義と国民国家と平和連合(国際連合 )さえ有れば、世界平和も左翼的価値観も自動的に守られるのですから、左翼主義者や左翼政党や左翼マスコミなど、もうこの世に必要無いのかも知れません。
    長文、失礼しました。
わたしは左派系思想に強い影響を及ぼしているイルミナティ思想こそが問題だと考えている。以下は当ブログの過去記事より。
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2016年11月13日 (日)
ドナルド・トランプ米大統領の誕生と戦後体制の瓦解
https://elder.tea-nifty.com/blog/2016/11/post-7bd2.html

トランプ米大統領の誕生で、あちこちで崩れかけていた戦後体制が一気に崩れそうな気配がある。

戦後体制を築いたのはいわゆるリベラルといわれる人々で、この中にイルミナティの思想の入り込んでいるのが問題だった。

1776年、アダム・ヴァイスハウプトによってつくられたイルミナティ結社の思想はひじょうに粗悪なものである。

ヴァイスハウプトの著作の内容自体がひどいものだから、そうならざるをえない。しかし、一方、テロの原理原則となったその方面の方法論だけは秀でていたのだから、イルミナティの思想の危険度は推して知るべし 。以下の過去記事を参照されたい。
    2016年9月12日 (月)
    トルストイ『戦争と平和』  ④破壊、オルグ工作の意図を秘めたイルミナティ結成者ヴァイスハウプトのこけおどし的な哲学講義
    http://elder.tea-nifty.com/blog/2016/09/post-6501.html

    2016年10月 6日 (木)
    トルストイ『戦争と平和』  ⑤テロ組織の原理原則となったイルミナティ思想が行き着く精神世界
    http://elder.tea-nifty.com/blog/2016/10/post-7e01.html
    (……)しかし、イルミナティを結成したアダム・ヴァイスハウプトの著作に表れた思想は人類に光をもたらすような思想ではない。
    アダム・ヴァイスハウプト(副島隆彦解説、芳賀和敏訳)『秘密結社イルミナティ入会講座<初級篇>』(KKベストセラーズ、2013)を読んだ限りでは、彼の著作はテロを目的とした堅牢、それゆえに非人間的な組織作りの指南書であるにすぎず、ヴァイスハウプトは哲学教授でありながら哲学に極めて貧弱な理解力しか持っていなかった。
    ヴァイスハウプトのいう「〈原初の〉黄金時代」は、言葉だけのまやかしのものだとしか思えない。
    『ロシアを動かした秘密結社――フリーメーソンと革命家の系譜』の中の次のような文章が印象的である。
    「1930年代後半に吹き荒れたスターリンの政治粛正の嵐によって、アナーキストの神殿騎士団も様々なオカルト集団もソビエト社会から根こそぎ抹殺された。/そしてロシアの大地に地下の秘密組織も反抗する者も存在しない全体主義の政治体制と平等主義の社会――均質で眠るように穏やかで静寂な精神世界が確立された」(植田,2014,p.284)
    それはまるで墓地のような精神世界であるが、要するにそれがアダム・ヴァイスハウプトのいう「〈原初の〉黄金時代」なのである。(……)
イルミナティの思想はフリーメーソンを侵食したことで規律、品格を含む様々な要素を取り込み、やがてイルミナティのラジカルな思想の影響を受けたマルクス主義や新自由主義が世界に拡散したのである。
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マダムNの覚書」 に 2016年11月13日 (日) 16:37 投稿した記事の再掲です。
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8日に投開票が行われた米大統領選挙は、共和党のドナルド・トランプ候補が民主党候補のヒラリー・クリントンを下した。

わが国のマスコミはクリントン一択であるかのように世論を誘導していたので、疑わしく思っていたら、アメリカ第一主義(自国第一主義)を掲げる不動産王トランプ氏が大統領になってしまった。

トランプ氏には大統領としての資質を疑ってしまう発言もあるが、案外現実を直視した、まともと思われる発言も少なくない。

安倍首相はオバマ大統領の懸念をよそに日露関係を重視してきたように見えるが、これは警戒が必要な日中関係と次期大統領がトランプになる可能性を考えての行動だったのでないだろうか。

本来なら民主党の基盤だった中高年のブルーカラーが、トランプに投票したという。オバマ大統領が如何にそうした層の人々を失望させたかを物語る選挙結果だ。

ヒラリー・クリントンは国務長官時代に私的サーバーを使って機密情報をやりとりしていたという事実が暴露され、これには唖然とさせられた。

それまでは、公務経験のないトランプよりクリントン氏のほうが無難ではないだろうかと思っていたので、わたしにはアメリカの大統領選はもう訳がわからなくなってしまっていた。

ヒラリー・クリントンは以前からISをつくったとか、江沢民と関係が深かったといったようなことがいわれていたので、クリントンが大統領になればなったで、気持ちが悪いと感じていた。

江沢民といえば、法輪功に対する迫害行為を知ったときは戦慄させられた。以下の拙基幹ブログにおける過去記事を参照されたい。

2015年6月11日 (木)
失われたと思っていた中国五千年の芳香 ①弾圧される人々
http://elder.tea-nifty.com/blog/2015/06/post-c356.html

2015年6月13日 (土)
失われたと思っていた中国五千年の芳香 ②ジェノサイドを見て見ぬふりをするしかない日本
http://elder.tea-nifty.com/blog/2015/06/post-4872.html

改めてヒラリーについて新情報を含めてざっと整理すると、彼女は戦争によって私利をむさぼる死の商人で、江沢民派と通じ、ISをつくり、日本を抑えつけるために中国の軍拡を後押ししていた……国家機密を私的に利用するために個人サーバーを使わざるをえなかった……何とも恐ろしい女だ。

要するにヒラリー・クリントンは軍産複合体の利益の代弁者だったわけで、私欲のためなら自国も同盟国も売ることを厭わない、正真正銘の売国奴だったのだ。

ただ、ヒラリーが大統領になったらUFO情報が開示されるのではないかという期待があったので、この点ではちょっと残念な気もする(彼女にはUFOに関する発言がある)。

いずれにしても、トランプが大統領としてどのような政策を実践しようとし、アメリカの議会はそれに対してどう反応するのか、今後の動向から目が離せない。

トランプ米大統領の誕生で、あちこちで崩れかけていた戦後体制が一気に崩れそうな気配がある。

戦後体制を築いたのはいわゆるリベラルといわれる人々で、この中にイルミナティの思想が入り込んでいるのが問題だった。

1776年、アダム・ヴァイスハウプトによってつくられたイルミナティ結社の思想はひじょうに粗悪なものである。

ヴァイスハウプトの著作の内容自体がひどいものだから、そうならざるをえない。しかし、一方、テロの原理原則となったその方面の方法論だけは秀でていたのだから、イルミナティの思想の危険度は推して知るべし 。以下の拙基幹ブログにおける過去記事を参照されたい。

2016年9月12日 (月)
トルストイ『戦争と平和』  ④破壊、オルグ工作の意図を秘めたイルミナティ結成者ヴァイスハウプトのこけおどし的な哲学講義
http://elder.tea-nifty.com/blog/2016/09/post-6501.html

2016年10月 6日 (木)
トルストイ『戦争と平和』  ⑤テロ組織の原理原則となったイルミナティ思想が行き着く精神世界
http://elder.tea-nifty.com/blog/2016/10/post-7e01.html
(……)しかし、イルミナティを結成したアダム・ヴァイスハウプトの著作に表れた思想は人類に光をもたらすような思想ではない。
アダム・ヴァイスハウプト(副島隆彦解説、芳賀和敏訳)『秘密結社イルミナティ入会講座<初級篇>』(KKベストセラーズ、2013)を読んだ限りでは、彼の著作はテロを目的とした堅牢、それゆえに非人間的な組織作りの指南書であるにすぎず、ヴァイスハウプトは哲学教授でありながら哲学に極めて貧弱な理解力しか持っていなかった。
ヴァイスハウプトのいう「〈原初の〉黄金時代」は、言葉だけのまやかしのものだとしか思えない。
『ロシアを動かした秘密結社――フリーメーソンと革命家の系譜』の中の次のような文章が印象的である。
1930年代後半に吹き荒れたスターリンの政治粛正の嵐によって、アナーキストの神殿騎士団も様々なオカルト集団もソビエト社会から根こそぎ抹殺された。そしてロシアの大地に地下の秘密組織も反抗する者も存在しない全体主義の政治体制と平等主義の社会――均質で眠るように穏やかで静寂な精神世界が確立された」(植田,2014,p.284
それはまるで墓地のような精神世界であるが、要するにそれがアダム・ヴァイスハウプトのいう「〈原初の〉黄金時代」なのである。
(……)

イルミナティの思想はフリーメーソンを侵食したことで規律、品格を含む様々な要素を取り込み、やがてイルミナティのラジカルな思想の影響を受けたマルクス主義や新自由主義が世界に拡散したのである。

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「マダムNの覚書」 に 2016年10月14日 (金) 06:03 投稿した記事の再掲です。
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ノーベル賞に、レコード大賞ができたのかと思ってしまった。

が、そうではなく、シンガーソングライターのボブ・ディランがノーベル文学賞を受賞したのだという。

もうだめだろう、この賞は。ノーベル賞全体では権威を保っているのかもしれないが、ノーベル文学賞はハルキが騒がれ出したときから――大江健三郎がとったときから、といってもいい――おかしいとは思っていた。

ノーベル文学賞という純文学形式の文学作品に与えられていた賞は、別物になった。

「風に吹かれて(Blowin' In The Wind)」を久しぶりに聴きかけて、いつもそうであるように、単調なボブ・ディランの声に飽き、途中でピーター・ポール&マリーで聴き直した。

これがとるんなら、デヴィッド・ボウイがとったって。あ、死んじゃってたか。それにしても、ボブ・ディランも年とった。皺いっぱい。締めはジャニス・ジョプリンで……。

ボブ・ディランの歌詞は説教臭くて、如何にもポピュラーソングの歌詞という感じがする。

ボブがディラン・トマスに傾倒してディランと名乗るようになったのだとは、知らなかった。なるほどね。

歌詞を曲から切り離して評価することには戸惑いを覚えるが、あえてそうするなら、ボブ・ディランの歌詞はある快さを伴ったイデオロギーにすぎず、ディラン・トマスの詩にあるような――名詩が特徴とする――発見がボブの歌詞にはなく、詩作の過程にはあるはずの結晶化を経ていないように思われる。

ディラン・トマスにノーベル文学賞というのなら、わかる。『世界文学全集――103 世界詩集』(安藤一郎・木村彰一、生野幸吉、高畠正明編、講談社、1981)所収ディラン・トマスの詩から断片的に引用してみる。

ぼくはばかの唖で吊り下がっている男に言えない
どのように絞首刑執行人の生石灰がぼくの肉体で出来ているかを。
(「緑の信管を通って花をひらかせる力」)

原詩を読んだことはないが、邦訳版でも充分に伝わってくるだけの思索の深みを感じさせる。このような作品はディラン・トマスにしか書けない。

ぼくが千切るこのパンは かつて燕麦[からすむぎ]だった。
異国の樹になる この葡萄酒は
その実[み]の中に飛びんだ。
日中は人間が、また夜は嵐が
作物を倒した、葡萄の歓びを砕いた。
(「千切るパン」)

この詩を読んでいると、本当にパンや葡萄の香りがしてくる。ノーベル文学賞を受賞したガブリエラ・ミストラルの「パン」を連想した。

ほかのいくつかの渓谷でいっしょに
パンを食べていた亡き友人たちは味わっている
刈り入れのすんだカスティリャ地方の八月の
そして挽き砕かれた九月のパンの呼気を。
(『ガブリエラ・ミストラル詩集 双書・20世紀の詩人 8』田村さと子編・訳、小沢書店、1993)

彼らの味わっているパンが特別な清らかなパンに思えてくる。パンの呼気をわたしも感じる。

最初の死者と地下深く ロンドンの娘は横たわる、
永劫の友だち、
年齢をこえた時間、母の暗い静脈に包まれて、
海へ注ぐテムズ河の
悲しむことのない水のほとりに秘[ひめ]やかに、
最初の死のあと、もうほかの死はない。
(「ロンドンの空襲により焼死した子供を悼むことを拒む詩」)

空襲で焼死した子供を、流れる時間のただ中へと釘づけるようなトマスの詩作……

ボブ・ディランの歌詞は単純だから単調で、それゆえに曲を必要とする。彼の歌詞は曲と一体となってこそ真価を発揮するものであって、独立した詩とみなすには無理があるのではないかと思う。

作品の優劣以前の問題として、文学作品とはいえないのではないだろうか。文学作品であるような詩は、音楽的な調べを言葉のうちに含んでいるものなのだ。

次のリルケの詩からの引用は、山崎栄治の秀逸な邦訳によって、その詩に内在する音楽性が現代日本語として可能な限り高められている。

薔薇よ、おお、おまえ、この上もなく完全なものよ、
無限にみずからをつつみ、
無限ににおいあふれるものよ、おお、やさしさのあまり
あるとしもそこにみえぬからだから咲き出た面輪
[おもわ] よ、

おまえにあたいするものはない、おお、おまえ、さゆらぐ
そのすみかの至高の精よ、
ひとのゆきなやむあの愛の空間を
おまえの香気はめぐる。
(Ⅲ)

一輪の薔薇、それはすべての薔薇、
そしてまたこの薔薇、――物たちの本文に挿入
[そうにゅう]された、
おきかえようのない、完璧
[かんぺき]な、それでいて
自在なことば。

  この花なしにどうして語りえよう、
わたしたちの希望のかずかずがどんなものだったか、
そしてまたうちつづく船出のあいまあいまの
ねんごろな休止のひとときがどんなものだったか。
(Ⅵ)

(『新潮世界文学32 リルケ』新潮社、1971年、山崎栄治訳「LES ROSES 薔薇」よりⅢ745頁,Ⅵ746頁)

「薔薇」には24編が収められている。この詩に値する曲など存在しないと思わせられるほど、音楽的な詩である。下手に曲がつけられたリしたら、幻滅を招くだろう。

賞は文化の振興に役立つものだが、使い方を間違えれば、それは直ちに文化破壊の道具となる。

文学作品とはどんなものをいうのかさえ、わからない人々が選んだのではないか――という危惧さえ抱かせる今回のノーベル文学賞。

もうノーベル賞は理系に限定したほうがいい。

賞ではないが、賞に似た文化振興の役割を果たしてきたユネスコも今や完全におかしい。

2014年11月に、岩間浩『ユネスコ創設の源流を訪ねて―新教育連盟と神智学協会』(学苑社、2008)を読んで、神智学協会の理念がユネスコの精神的母胎となったことを知った。今のユネスコの動向から、その精神を感じることはできない。

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「マダムNの覚書」 に 2016年10月 5日 (水) 22:54 投稿した記事の再掲です。
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台湾籍との二重国籍だった民進党の蓮舫代表。

このことをきっかけとして、戦後70年も経ってようやく、重国籍問題が国会で採り上げられたというわけです。

このことは、わが国が目覚めた喜ばしい出来事であると同時に、重国籍を問題とせざるをえない危うい事態になったということでもあります。

日本国の存続ということを考えた場合、蓮舫代表の二重国籍問題から明らかになった法的不備は早急に改善されるべきでしょう。

自民党の有村治子議員が、この問題の核心をついた明晰な質疑を行っています。このような重要な質疑すら、ヘイトスピーチといわれないための工夫が必要とされるようになった日本。

本当に危ないところまで、来ているということです。

動画があったので、貼っておきます。また、冒頭の挨拶の部分だけ割愛させていただき、文字起こしをしてみました。素人の文字起こしですので、当てにはしないでください。ちょっとしたご参考までに。

国会中継 参議院予算委員会(2016年10月5日)、有村治子議員(自民党)の質疑より。


有村治子議員:(略)わたしは国籍法について、質問を重ねさせていただきたいと考えます。

 二重国籍は、国際結婚のお子さんではよくあることです。アメリカなど、出生地主義の国で出産した日本人夫妻のお子さんにも、よくあることです。その方々に対する価値観を述べるわけではないということを、冒頭、明確にして、これから質疑に入らせていただきます。

 法務大臣に伺います。日本は二重国籍等、重国籍を認めていますか。

金田法務大臣:お答えさせていただきます。わが国の国籍法は重国籍の防止、または解消をはかるという立場をとっております。

 重国籍者については国籍の選択を義務づける、これは国籍法第14条でございますが、義務づける等をしているところであります。

 そして、重国籍者は重国籍となったときが20歳に達する以前であるときには22歳に達するまで、そのときが20歳に達したあとであるときには2年以内に、いずれかの国籍を選択する義務があります。

 それにも拘らず、期限までに選択手続きを行わない場合には、国籍選択義務に違反していることになります。以上であります。

有村議員では、続けて伺います。重国籍を認めない法律の意図、その背景にある思想は何ですか。

金田法務大臣:お答えをいたします。

 重国籍者は同時に二つ以上の国家に所属をすることになります。従って、各国のその者に対する外交保護権の衝突、といったようなケースによりまして、国際的な摩擦が生ずる虞[おそれ]がある場合、あるいは、その者が各国から課せられる義務が衝突する虞がある場合。例えば、兵役義務を一方の国で課す、といったような場合であります。

 そうした場合、また各国が重国籍者についてはそれぞれ自国民として身分関係を管理をする結果、重婚が生ずる虞があるといった、身分関係に混乱が生じる虞もあります。

 そのために、わが国の国籍法は国籍の選択義務、これは国籍法第14条でございますが、これをはじめとする重国籍の解消及び防止のための制度を設けている、ということであります。

有村議員ありがとうございました。この秋以降、急激に関心が強まった二重国籍については、国民世論の中でも様々な意見が出ています。

 例えば、排外主義ではないか。排他主義ではないか。純血主義ではないか。差別ではないか。あるいは、他にも多くの二重国籍の人がいるんだから、いいじゃないか。――というような意見も出ています。

 少し感情論ではないかなあという風に、これらのコメントにはわたくしは違和感を感じます。

 二重国籍、もとより二重国籍の相手国への差別や偏見があってはならないのは、当然の国際マナーであります。心ない、感情的なヘイトスピーチも戒めたいものだと思います。

 そのうえでわたくしが思うのですが、やはり国籍の異なる夫妻の子供が両親それぞれの言語や文化的教養を身につけて、社会で多様性を発揮することはすばらしいことだとわたくし自身は思っています。

 その存在価値に何ら水をさす、そういう発言を一切しないと、首尾一貫してわたくしはこの質問を続ける中で、厳しい質問もしますが、そういう価値を明確にしながら質問を続けたいと思います。

 そこで、法務省に伺います。法務省に代表される日本政府は重国籍の方が国籍法に抵触するか否かという法的コンプライアンスの視点で対応していると理解してよろしいですか。

金田法務大臣:お答えをしたします。先ほど申し上げましたが、重国籍者の本人にとりましては、いくつかの例で申し上げましたが、具体的に問題が生じるというのは、先ほど申し上げた通りであります。

 そういう中で、わたくしどもは、勿論、法務省としては、ただいま「重国籍者を差別するものではなく」というご指摘がありましたが、勿論そういう立場に立ちまして、そして、ただいま述べましたいくつかの理由によりましてですね、重国籍の防止、または解消をはかる制度を設けております国籍法に従いまして、適切に対応をしている、というところでございます。

有村議員すなわち、重国籍に対してどう思うか、というような価値観を問うものではなくて、国籍法に抵触するかどうか、ということが焦点になっているということを明確にしたいと思います。

 続けて、法務大臣に伺います。重国籍を持っていた国民がそれゆえに困難な状況に置かれた、というようなことは、あるのでしょうか。

金田法務大臣:お答えを申し上げますが、先ほど二つ目の質問でお答え申し上げたことの繰り返しにはなりますが、やはり、重国籍者であることによりまして、困難が生じることがあるという風に承知しております。

 繰り返しになりますが、具体的にいいますと、重国籍者は同時に二つ以上の国家に所属することになりますから、例えば、日本国民である重国籍者が他国の兵役の義務を負う可能性があります。

 その場合に、それぞれの国に対する義務が衝突するという事態が起こりうるということが考えられます。

 そしてまた、重国籍者の身分関係についてでございますが、本国法として適用される法律の内容が複数あるということになりますので、例えば、国際結婚等の有効性を判断する場合にですね、運用すべき本国法によって、有効とされたり無効とされたりすることがありえるわけであります。

 このため、身分関係に混乱が生じたり、重国籍者本人が不安定な状況に置かれることがある、ということもいえると思います。従って、以上の通りですね、重国籍であることによって本人にとって様々な困難が生じうるものと承知をしております。

有村議員例えば、両国間に戦争が起こったとき、どっちの国に忠誠を誓うのか、というようなことも問題となってきます。あるいは重国籍の方からお話を訊きますと、どちらの国に行っても外国人じゃないかというレッテルを貼られるのはつらいという意見も聞いたことがあります。

 次に国家公務員の資格について、伺います。人事院規則は国家公務員法について、「日本国籍を持つ者でなければ、採用試験を受けられない」としています。

 数ある国家公務員の職務の中でも、とりわけ外交官は外務公務員法によって日本国籍以外の国籍を同時に持つこと、重国籍であることが禁じられています。なぜ、このような規制があるのでしょうか。外務大臣に伺います

岸田外務大臣:外務公務員ですが、これは勤務地が世界各地に渡るため、その際に不都合が生じないような特例が必要です。また外務公務員の職務と責任は対外的、国際的であり、外国との関係で格段の注意を必要といたします。このような事情から、二重国籍者が外務公務員になれないことを、国家公務員から切り分けて、外務公務員法で特別に規定をしています。

 不都合の例としましては、例えば、外交官が赴任国の国籍を有する場合、赴任国において、裁判権からの免除、あるいは不可侵、こういったものに制約が生じる、そういった可能性もある――このように考えております。

有村議員:先だっての参院予算委員会で、外務大臣はなぜこのような措置がとられているのか、外務公務員法の重国籍禁じる措置があるのかという下地先生の質問に対して特に国益をかけて仕事をしなければならない特殊性に鑑み措置をしていると答弁をされています。

 その通りだと思います。けれども、そのような特殊性に鑑み仕事をしている方々は外務省職員から大使に至るまでの方々だけだろうか。外交官、指揮命令系統のトップに立つ外務大臣の二重国籍を禁じる法律は現在ありません。

 国益と国益が正面からぶつかり合い、激しい心理戦、情報――諜報戦、多数派工作が日常的に繰り広げられている外交のトップをなす外務大臣が果たして二重国籍であって、勤まるのでしょうか。

また、二重国籍であっても外務大臣になれてしまう、なることができてしまうという現在の法制度について、どのようにお考えになりますか。

岸田外務大臣:ご指摘の通り、外務大臣は外務公務員法における外務公務員に当たりませんので、二重国籍を認めない、という要件は適応されません。

 今の日本のこの制度においては、外務大臣を含め、国務大臣への就任については、まず当然に日本の国籍を必要とする、このように解されています。

 そして、そのうえで、この国務大臣、外務大臣をはじめとする国務大臣については、内閣総理大臣が任命するということになっています。

 よって、この日本国籍を必要とする、この要件のうえに内閣総理大臣がこの適材適所の考え方から、誰をどういった大臣に任命するのか、これを判断する、こういった制度になっていると認識をしております。

有村議員お答え、ありがとうございます。総理大臣が指名していれば、外務大臣が二重国籍にはならないというわけには、必ずしも論理的にはなりません。

 実際に、総理の過去のご答弁では、閣僚を選任されるとき、指名されるときに二重国籍かどうかということを特段チェックしていません、という総理のコメントがあります。

 そんな中で二重国籍の方が外務大臣にもなれてしまうというところに、国家機密を守る、その特殊性に鑑みての法的な脆弱性はないのでしょうか。

安倍総理大臣:確かにですね、有村議員のご指摘は一理あると思います。外務大臣、あるいはこれは副大臣、政務官含めてこれは議員がなるわけであります。総理大臣もそうでございますが、外交交渉はまさに、国益と国益がぶつかることになるわけでございます。

 そうしたことについてですね、果たしてどうだろうか、ということになるわけでございます。しかし、これはまあ国会議員のですね、資格でありますから、まさに政府で、これは大臣だからどうかということで考えるのがですね、いわば、それが大臣あるいは総理大臣に就任する国会議員としてどうか、ということもございます。

 国会議員ということであれば、これは、院において、国会議員の身分に関わることですから、国会においてご議論をいただきたい、と思うわけでございます。

有村議員外交は厳しいなあと改めて思います。
 二重国籍の日本人でなくても日本の外交官が狙われる厳しい現実がございます。今から12年前には、シャンハイにあった日本の総領事官で、中国と本国外務省との通信を担当する電信員が中国の諜報機関の関係者と思われる方のターゲットになりました。

 おそらくは、その通信上の暗号解読の情報を狙われていたと思われます。この日本人の外交官は国を売ることはできないといって、自らの口を封じるために自殺をはかっています。

 そのくらい厳しい外交の現実でですね、やはり外交のトップに立つ方が二重国籍でないというのは国民に対する忠誠の誓いだと思われますが、外務大臣、如何でしょうか。

岸田外務大臣:まず制度につきましては、先ほど説明をさせていただいた状況にある、日本の制度は説明させていただいた通りであります。そして、外国に関わる者の厳しさ、員のご指摘の通りだと思います。

 そのトップに立つ外務大臣という者、その厳しい、そして重たい責任をしっかり自覚して、職務にとり組まなければならない、それはご指摘の通りだと考えます。

有村議員時間になりましたので、これから残りは明日の朝の9時からにしたいと思いますが、自衛隊、防衛省職員の二重国籍を禁じる法律も現在はないということを申し上げて、明日の9時に残余の質問をさせていただきたいと思います。




※コンプライアンス=法令遵守


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「マダムNの覚書」に 2016年8月16日 (火) 23:03 投稿した記事の再掲です。
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以下は時事通信社の記事。

「私たちが日本の憲法書いた」=トランプ氏の核武装論を批判-米副大統領
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016081600107&g=pol

【ワシントン時事】バイデン米副大統領は15日、ペンシルベニア州スクラントンで米大統領選の民主党候補ヒラリー・クリントン前国務長官(68)の応援演説を行い、「私たちが(日本が)核保有国になり得ないとうたった日本の憲法を書いた」と発言した。
 大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ氏(70)が主張する日本や韓国の核武装容認論を批判したものだが、副大統領が日本国憲法を「私たちが書いた」とあからさまに言うのは異例。バイデン氏は、「(トランプ氏は)学校で習わなかったのか?彼に(大統領として)核兵器発射コードを知る資格はない」とも攻撃した。 
 一方、バイデン氏は6月、米公共テレビ(PBS)のインタビューで、中国の習近平国家主席に対して、北朝鮮の核開発阻止で協力を求める文脈で「日本は事実上、一夜で核兵器を製造する能力がある」と語ったことを明らかにしている。(2016/08/16-06:54)

8月15日は終戦記念日だが、玉音放送により日本の降伏が国民に公表された1945年(昭和20年)8月15日とは次元の異なる終戦記念日が、2016(平成28年)年8月15日のバイデン米副大統領の発言によってもたらされた。

ついに、バイデン米副大統領が発言してくれたのである。「私たちが日本の憲法書いた」と。

とはいえ、バイデン米副大統領が発言したようなことは、反日でも脳味噌が糠味噌でもない、まともな日本人であればわかっていたことだと思う。ただ、大っぴらにいえなかっただけなのだ。この発言によって、左派主導で行われてきた憲法九条論議は一笑に付された(それを認めはしないだろうが)。

同時にこの発言は、戦後の国内で、GHQの威光を借りて反日勢力が築いてきた彼らの仮想国家の終焉を告げた言葉でもある。

ゲームオーバーなのだ。

バイデン米副大統領の発言が報道される数日前に、わたしはたまたま、小坪しんや氏のサイトで、ひじょうに明晰に憲法九条の問題点を指摘した以下の記事を閲覧していた。

【我が国には主権がない。】尖閣沖にミサイル一発、撃ってしまえ・・・と言えない原因。【憲法・英語版の問題】
2016年8月9日
https://samurai20.jp/2016/08/whisper-of-the-heart/

英語版の憲法九条を意識したことがなかったのは、愚かなことだった。ぜひ、小坪しんや氏の記事を閲覧していただきたい。

平和憲法というのであれば、外国から見ても平和憲法としての輝かしい、確かな存在感があるのでなければ、真の平和憲法とはいえないはずである。

そもそも、第九条を中心とした説得力のある平和憲法であれば、もうとっくに世界の憲法の半分くらいはわが国の憲法第九条を取り入れたものとなっているはずである。

2004年の三省堂版『新六法』の「日本国憲法」第二章第九条には次のように書かれている。 

 第ニ章 戦争の放棄 

第九条〔戦争の放棄、軍備及び交戦権の否認〕日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。 
②前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
 

これの英語版は次のようなものである。


Chapter ii. Renunciation of war  

article 9.

Aspiring sincerely to an international peace based on justice and order, the japanese people forever renounce war as a sovereign right of the nation and the threat or use of force as means of settling international disputes.

In order to accomplish the aim of the preceding paragraph, land, sea, and air forces, as well as other war potential, will never be maintained. the right of belligerency of the state will not be recognized.


グーグル先生に翻訳して貰うと、どんな訳になるだろうか。

第II章。戦争放棄

    記事9。

    正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に意欲的、日本人は永遠に国家の主権、国際紛争を解決する手段として力の威嚇または使用のような戦争を放棄します。

    前項、陸、海、空気力の目的、ならびに他の戦争の可能性を達成するために、維持されることはありません。国の交戦権は、これを認めません。

では、「国権の発動たる戦争」 に当たる部分「war as a sovereign right of the nation」のみ訳して貰うと、グーグル先生はどう訳すのか。

war as a sovereign right of the nation
国家の主権としての戦争

sovereign right of the nation
国家の主権

the nationは「国家」。sovereign には「〈国が〉自治権を有する」「独立した」「自主の」といった意味があり、rightは「権利」。

sovereign right of the nation は国家主権の意味になるのだろうが、独立国としての権利という、国家としての尊厳と権利に関わるようなニュアンスを帯びていると思う。

今度は「主権」の意味を、わたしが持っている国語辞書で調べてみよう。

『法』国家の有する、最高で不可分・不可侵の権力。対内的には国の政治を最終的に決定する権力、対外的には国家の独立性を意味する。
『国語辞典〔第八版〕』 (旺文社、1992)

他国の干渉によって侵されることの無い、国家の意思力(統治権)。
『新明解国語辞典 第五版(特装版)』 (三省堂、1999)

では、「国権」の意味はどうか。前掲の旺文社版では「国家の権力、国家の統治権・支配権」、三省堂版では「国家の統治権」。

「国家主権」というと、他国から見た独立国としての当然の権利というイメージが浮かぶが、国権しかもそれが「発動」と組み合わさるとなると、内側から見た強権的なイメージが浮かぶ。

憲法九条は、内向きには国家の暴走を食い止める装置としてのイメージをもたらすように工夫され、それが目くらましとなって、憲法九条が対外的にどのような印象を与えるかといった視点からの論議がなされてこなかったのではないだろうか。

憲法九条は外国から見た場合、独立国家としての最低限の権利をも放棄しているような印象さえ与えかねない。

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「マダムNの覚書」に 2016年8月 1日 (月) 04:03 投稿した記事の再掲です。
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 東京都知事選が31日投開票され、小池百合子元防衛相(64)が圧勝して初当選を果たし、初の女性都知事が誕生しました。

敗れた桜井誠氏(44)も、健闘しました。

NHK速報「開票結果」より、引用します。
   →http://www3.nhk.or.jp/shutoken2/senkyo/

東京都知事選

立候補者数 21 有権者数 11,083,306人 投票率 59.73% 開票終了
8月1日 1:30 更新

東京都知事選 小池氏当選

小池 百合子 2,912,628 得票率44.5%

増田 寛也 1,793,453 得票率27.4%

鳥越 俊太郎 1,346,103 得票率20.6%

上杉 隆 179,631 得票率2.7%

桜井 誠 114,171 得票率1.7%

 

(以下割愛)

桜井氏に投票したいけれど、票が割れて増田氏あるいは鳥越氏が当選する懸念があるので小池氏に入れようと思う――というネット保守民のコメントを度々見ました。

こうした事情を考えれば、状況によっては桜井氏がさらに上位に食い込んだ可能性があります。

ヘイトスピーチだ、ヘイトクライムだ、レイシストだとバッシングしていたマスメディアは桜井氏が出馬したとたん、静まり返りました。何て卑劣なんでしょう。

マスメディアは桜井誠氏がヘイトスピーチやヘイトクライムを行うレイシストではなかったことを認めました。そうでなかったとしたら、彼らの習性からすれば当然、ネコがネズミを追い詰めるように彼について書き立てたはずだからです。

今回の東京都知事選は全国の耳目を集めました。そして、長いことまどろんでいた大和魂がついに目覚めました。

反日勢力の狡猾、強硬、破廉恥なやり口に戸惑い、へつらい、汚染に目をつぶっていた日本人でしたが、日本人は本来誇り高い、真の和を願う民族で、損得勘定だけで動くタイプではなかったはずです。

邪馬台国に言及した「魏志倭人伝」に早くも「その風俗淫ならず」「婦人淫せず、妬忌せず、盗窃せず」とあるように、いにしえから日本人は温和で貞潔だったのです。

2016年7月28日のデイリースポーツは次のようなことを報じています。引用します。

小池百合子氏が28日、フジテレビ系「直撃LIVE グッディ!」に生出演し、石原慎太郎氏が増田寛也氏の応援演説で「年増の厚化粧」などとコメントしたことに、「私は顔にアザがあるので、医療用のものを使っている。そういったことをご存じないのでは」と、余裕の笑みで切り返した。
(……)
更に「お化粧の話、日本の男って多いじゃないですか。それより、うそつきはない」と、石原慎太郎氏が小池氏を「うそつき」呼ばわりしていることに怒り心頭。……

化粧について率直に事情を打ち明け、それよりも「うそつき」呼ばわりされたことに怒る小池氏の柔軟さ、率直さ、誇り高さ。凛と咲いた百合の花を見るようです。大和撫子とはこのような女性のことをいうのでしょう。

それに対して、2016年7月29日のデイリースポーツは「厚化粧の人に都知事になって欲しくない」という瀬戸内寂聴の言葉を報じています。わたしは生臭坊主には、坊主にも、坊主であることを売り物にする作家にもなってほしくありません。

小池百合子東京都知事の采配ぶりを地方から見守り、応援したいと思います。伏魔殿といわれる都議会の実態を暴き、正してほしい。移民推進に関しては心配です。

2016年7月31日22時11分発信の産経ニュースによると、桜井誠氏は、「また別の形で運動を続けます」と誓ったとのこと。

メディアによる拡散も組織票もない中で、渾身の街頭演説を行い、多くの賛同者を集めた桜井氏の手腕にはすばらしいものがあると思います。今度は、ぜひ国政に出てほしいものです。

次の2本の動画は、YouTubeで見つけた都知事選における最後の訴え。記念に貼りつけておきます(比較のために増田氏、鳥越氏の動画も貼るつもりでしたが、ぐずくずしているうちに開票結果が出たので、割愛します)。

小池百合子氏、池袋西口(平成28年7月30日)。

桜井誠氏、秋葉原駅 電気街口(平成28年7月30日)。

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「マダムNの覚書」に 2016年7月23日 (土) 18:46 投稿した記事の再掲です。
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いよいよ、わけがわからなくなってきた都知事選を象徴するのは、やはり鳥越俊太郎氏だろう。

女子大生淫行疑惑。愛人問題。利益供与疑惑(鳥越氏の選挙公約に「がん検診100%」があるが、がん保険会社から1回100万円の講演で計5000万円を受け取っていたという)。空襲体験疑惑(出生地の福岡県吉井町――現・うきは市――で空襲があった記録はない)。ボケ疑惑まで浮上している。

自公推薦の増田寛也氏(元総務相)は第二の枡添といわれている。

なぜなら、岩手県知事時代、新自由主義的政策の失敗により12年間で1兆4000億円の借金をつくった(知事就任前と比べ2倍)。その間当然ながら失業率は高く、中小企業の倒産件数は多かった。つまり、最悪の知事だったといえる。そればかりか1年間で国内外にファーストクラス利用での171回もの出張を行ったという。

以下はウィキペディアから引用する、2016年東京都知事選挙候補者である。

※21名、立候補届け出順。候補者名、年齢、党派、肩書き。

  • 高橋尚吾(たかはし・しょうご)32 無所属 元コールセンター勤務
  • 谷山雄二朗(たにやま・ゆうじろう)43 無所属 国際映像配信会社社長
  • 桜井誠(さくらい・まこと)44 無所属 前在日特権を許さない市民の会会長
  • 鳥越俊太郎(とりごえ・しゅんたろう)76 無所属(民進党・日本共産党・社会民主党・生活の党と山本太郎となかまたち・緑の党・東京生活者ネットワーク 推薦) ジャーナリスト
  • 増田寛也(ますだ・ひろや)64 無所属(自由民主党・公明党・日本のこころを大切にする党 推薦) 前岩手県知事
  • マック赤坂(まっく・あかさか)67 無所属 セラピスト
  • 山口敏夫(やまぐち・としお)75 国民主権の会 元労働大臣
  • 山中雅明(やまなか・まさあき)52 未来(みらい)創造経営実践党 税理士
  • 後藤輝樹(ごとう・てるき)33 無所属 便利屋業
  • 岸本雅吉(きしもと・まさよし)63 無所属 歯科医師
  • 小池百合子(こいけ・ゆりこ)64 無所属(かがやけ Tokyo 支援) 元防衛大臣
  • 上杉隆(うえすぎ・たかし)48 無所属 フリージャーナリスト
  • 七海ひろこ(ななみ・ひろこ)32 幸福実現党 元通信会社社員
  • 中川暢三(なかがわ・ちょうぞう)60 無所属 前兵庫県加西市長
  • 関口安弘(せきくち・やすひろ)64 無所属 建物管理業
  • 立花孝志(たちばな・たかし)48 NHKから国民を守る党 元千葉県船橋市議
  • 宮崎正弘(みやざき・まさひろ)61 無所属 日本大学芸術学部映画学科教授
  • 今尾貞夫(いまお・さだお)76 無所属泌尿器科医師
  • 望月義彦(もちづき・よしひこ)51 無所属 ソフトウェア開発会社社長
  • 武井直子(たけい・なおこ)51 無所属 元学習塾講師
  • 内藤久遠(ないとう・ひさお)59 無所属 石油化学会社社員

ウィキペディアの執筆者. “2016年東京都知事選挙”. ウィキペディア日本語版. 2016-07-22. https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=2016%E5%B9%B4%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%83%BD%E7%9F%A5%E4%BA%8B%E9%81%B8%E6%8C%99&oldid=60521098, (参照 2016-07-22).

元NHK職員で、NHK批判に終始する立花孝志(「NHKをぶっ壊す」と9回発言)が目を引いた。

都議会の冒頭解散を公約に掲げてセンセーショナルに出馬した、人気急上昇中の小池百合子氏(元防衛相)。YouTubeで見つけた街頭演説の動画を貼っておく。


弁舌さわやかだ。

ただ、小池氏は外国人参政権には明確に反対しているとはいえ、移民推進派であり、その点がわたしは気にかかる。

共同通信によると、日本人7人が犠牲となったバングラデシュ飲食店襲撃テロ後、地元警察が公開捜査を始めた立命館大(京都市)の元准教授が、イスラム過激派に資金提供していた疑いがあることが21日、地元警察関係者への取材で分かった。元准教授が2012年に日本国籍を取得し、昨年12月に家族と出国したことも判明したという。

そういえば、ISとパイプのあるという中田考氏は元同志社大学の教授だった。関西の有名私大はどうなっているのだろう? 立命館大には日本共産党や民青(日本共産党の青年向けの組織)に加入している者も多いという。

日本共産党は今も公安の監視対象団体になっている危険な団体なのだが、そのことを知らない人も多いのではないだろうか。

小池百合子氏に東京都が守れるだろうか。環境対策とファッションが結びついた「クールビズ」を打ち出せるような手腕は、オリンピック開催のことを考えるといいかもしれないと思うが、それも東京都の安全が守れて初めて生かせることである。

桜井誠氏は機が熟していないかもしれない。マスコミによってまともに宣伝されることもない。

あれだけレイシストとバッシングしていたマスコミは、桜井氏が出馬すると無視を決め込んでいる。左派の広報機関となり果てたマスコミは、偏向報道によってマスコミとしての機能を喪失しかけている。恐ろしい。

日本を守るために膿を出そうとしている、勇気ある候補は桜井誠氏だけだろう。当ブログは泡沫ブログにすぎないが、せめてYouTubeで見つけた桜井氏の動画を貼りつけておこう。

政見放送では短い時間の中で、公約のうち違法賭博パチンコ問題を選んで演説していた。以下の動画を視聴すれば、桜井氏がなぜパチンコを最も問題とするのかが理解できる。

以下の動画は、北朝鮮がミサイルを発射した後の桜井氏の命を張った街頭演説。朝鮮人を批判しながらも、日本にある北朝鮮の下部組織を解体するのは朝鮮人自身しかないと訴えるところが、桜井氏の聡明さだ。

その聡明さこそが桜井氏がレイシストでない、正義の人である明白なあかしである。

桜井氏の歴史研究者としての側面を紹介した動画も見つけたので、貼っておく。

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「マダムNの覚書」に 2016年7月20日 (水) 18:06 投稿した記事の再掲です。
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東京都民ではないが、全国に影響の及ぶ東京都知事選(31日投開票)には関心を持たざるをえない。拙基幹ブログ「マダムNの覚書」の過去記事で、鳥越氏について少し書いた。
  • 2016年7月14日 (木)
    国際仲裁裁判所の判断をめぐって。NHKのフライング報道(?)。21歳で小学校に入学した(?)鳥越氏。スターフルーツの島(リヴリー)。
    http://elder.tea-nifty.com/blog/2016/07/post-38bc.html

今日視聴した桜井誠氏の動画も紹介したくなった。

桜井誠氏は在特会初代会長(在日特権を許さない市民の会,2006年 - 2014)であった。

まさか、都知事選に出る人物の紹介がヘイトに当たりはしないだろう。そう心配せずにはいられないくらい、今のわが国が言論の自由という点で異常な状態にあることは間違いない。

わたしは過去記事で度々、言論の自由は今の日本では左派にしかないと書いてきた。そのことがわかっているはずなのに、つい左派のマスコミが貼りつけるレッテルに騙されてしまう。

桜井氏にはレイシスト、差別主義、ヘイトスピーチといった毒々しいレッテルが貼りついているので、大音響で演歌を鳴らしながら走る街宣車を連想し、何となく怖いイメージを抱いていた。

そのヘイトスピーチで有名な桜井誠氏が都知事選に出馬したというのに、マスコミがほとんど報道しない不思議さ。執拗に追いかけてバッシングするのがいつものマスコミのやり口ではないだろうか。

そのマスコミの不思議な沈黙に興味が湧き、桜井氏の出馬動画をYouTubeで見つけて視聴してみた。

北朝鮮の核実験に資金が流れる原因ともなっているという違法賭博パチンコ。そのことを指摘し、パチンコ廃絶を唱える候補者は彼だけだろう。

パチンコ依存症のために年間3,000人も首をくくっているとは知らなかった。

実は、わたしも夫のパチンコ依存に悩まされた過去がある。パチンコのために車中に置き去りにされて命を落とす子供たち、ギャンブル依存症対策……一生懸命に演説する桜井氏に真のヒューマニズムを感じた。

質疑応答が聴き応えがあり、面白い。

朝日新聞のヘイトスピーチに関する質問に対する答えは17:23から。これ以上の正論があるだろうか。東京新聞の質問は29:31から。

41:55からの質問に対する桜井氏の答えの中に、ネトウヨというネット俗語と絡んでマイノリティーの定義が印象的に出てくる。

桜井氏によると、有田議員、西田議員が拡大解釈はないといって通したヘイトスピーチ対策法が既に言論弾圧ツールとして機能してしまっており、行われる前にデモが止められるという言論弾圧が行われた(6月5日の川崎デモにおいて)。

45:50から、毎日新聞によるヘイトスピーチに関するきわどい質問。それに対する桜井氏の真っ向からの答え。

毎日新聞・林田氏「一番いい解決策は在日韓国人・朝鮮人は出ていけということはヘイトスピーチには該当しないというお考えで、かつ選挙戦の中でもそれをおっしゃるとそういう理解でよろしいでしょうか?」

桜井氏「最良の解決方法は在日が日本から出ていくこと、結局そこに尽きてしまうんですよね。であれば、日本人からそういわれたら本来であれば、在日側が反省し猛省し、そして行動を改める、反日活動をやるような同胞がいるのであればそれを処断する、それが当たり前のはずなんですよ。ところが戦後70年において一度といえども民団も総連も在日韓国人も朝鮮人も決して改めないんですね、態度を。70年ですよ。もう結構です」

桜井氏の答えはこれ以上はないほどに手厳しい。在日韓国人・朝鮮人に対する断罪といってよい性質のものである。

しかし、それは桜井氏の人格的狭量から出てくるものではなく、日本を危うくする状況のこの上ない深刻さから出てくるものだ。

反日に基づいて、北朝鮮は国家テロ、拉致、核、ミサイル、麻薬、やりたい放題をやり、韓国では――日本のメディアがほとんど報じないが――様々な形で日本人が犯罪に巻き込まれている。在日韓国人・朝鮮人の行動が彼らの国のこうした動きと連動しているからこそ、桜井氏は彼らを断罪するのである。

政治と宗教の関係に関する考え方も立派だ。宗政分離の必要性について、ひじょうに明快に答えている。

桜井誠氏がこのような人物だったとは……

どの動画を視聴しても、桜井氏はいつも、無防備なまでに一途であり、一生懸命である。青春期のみずみずしさ、純粋さを持ち続けている稀な人物に思える。

動画によっては、憤りのために乱暴な口調になっている場面もあったが、視聴していて理解できない憤りではなかった。

失礼かもしれないが、桜井氏から昔話に出てくる金太郎や桃太郎を連想してしまった。日本人が失いつつある伝統的精神性が薫るからだろう。

意外なことに、桜井氏は高い実務性も持ち合わせているようだ。在日問題に向ける彼の手厳しさは良識と実務性に裏付けられた現実感覚から出たものであって、決して感情から出たものではない。

レイシスト、差別主義、ヘイトスピーチといったレッテル貼りに怒りを覚える。

以下の動画を視聴すれば、彼がどのような活動を行ってきたかの一端を垣間見ることができる。


以下の動画まとめに貼られている動画を視聴しているところ。

  • 【都知事選】桜井誠氏、選挙演説まとめ【動画】
    http://matome.naver.jp/odai/2146859746595786901
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マダムNの覚書」に 2016年7月11日 (月) 06:47 投稿した記事の再掲です。
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拙ブログ「マダムNの覚書」の過去記事で紹介した自民の新人、青山繁晴氏が比例2位で当選。

団体・組織の票を全て断わり、「週刊文春」には虚偽の含まれる記事で妨害されながらも(7月5日に記者達を刑事告発)、青山氏は強かったのです。

「今第一にお考えになっていることは」との質問に「拉致被害者の救出」と答えていた青山氏。国会での発言が楽しみです。どうか、お体を大事に、日本国民のために頑張っていただきたいと思います。

サイト「NAVER まとめ」に元気がいただけそうな、まとめがありました。

  • 日本一工作員に狙われている男(?)青山繁晴さんの最強伝説
    http://matome.naver.jp/odai/2134789001652392901
  • 「当選はゴールではない」万歳三唱をしない自民党・青山繁晴氏見事当選
    http://matome.naver.jp/odai/2146816191663286301

わたしが居住する選挙区に関しては、九州は保守系が強いという伝統に反してさすがは眉毛の人を出しただけのことはあるおクニ柄だと思いました。ドクター出身なら、ジェネリック問題をないことにしないでほしいですね。

それにしても、今回は沖縄並みか……(絶句)。南シナ海のことを考えると、沖縄は本当に危ないですね。ああ、中共の軍靴の音が聴こえてきそう。

12日にオランダ・ハーグの仲裁裁判所で、フィリピンが南シナ海を巡る中国の主張は認められないとして申し立てた訴訟の判決が出ます(南シナ海の9割に主権が及ぶと中国は一方的かつ根拠なく主張)。

中国は早くも仲裁裁判所の判決を無視する方針を打ち出しています。こんなヤクザな国が国連の常任理事国って……ほほほ……。

2016年7月12日の追記


中国が南シナ海のほぼ全域の管轄権を主張しているのに対し、フィリピンは「国際法に違反している」などとして3年前、仲裁裁判を申し立て、国際法に基づく判断を求めてきた。

オランダのハーグで審理を行った仲裁裁判所は日本時間12日午後6時ごろフィリピンの申し立てに関する最終的な判断を発表し、「九段線の内側にある資源に対して中国が歴史的な権利を主張する法的な根拠はない」という判断を示し、中国の主張を認めなかった。

仲裁裁判では原則として上訴することはできないため、今回の判断が最終的な結論となる。中国外務省は「判断は無効」との声明を発表した。


参照:

NHKニュース 7月12日 18時16分,http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160712/k10010592651000.html



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「マダムNの覚書」に  2016年7月 4日 (月) 09:34 投稿した記事の再掲です。
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Yahoo!ニュースに掲載の毎日新聞 7月3日(日)21時46分配信記事「<バングラテロ>過激思想、社会に広がる 政権の抑圧に反発によると、 今回の事件ではISが犯行声明を出したが、バングラデシュ当局は実行犯について、政権が抑圧を強めるイスラム協会と関係が深いとされるイスラム過激派組織「ジャマトル・ムジャヒディン・バングラデシュ」のメンバーだったと述べているという。

バングラでは、世俗派政党「アワミ連盟」が2009年に政権を奪還、ハシナ政権がイスラム主義政党「イスラム協会」への政治的圧力を強めてきた。パキスタンからの独立時(1971年)の戦争犯罪を裁く特別法廷では、協会幹部に次々と死刑判決を出した。

同記事では、日本人が狙われた理由を次のように示唆している。

聖心女子大の大橋正明教授(国際開発学)は「過激なイスラム教徒が強く反発し、不満の受け皿となった勢力が、現在の政権の信用失墜を狙ってテロを実行した可能性が高い」と指摘。「テロで海外からの投資や非政府組織(NGO)などの援助活動も萎縮する。それが実行犯の狙いだろう」と話す。

また、msnニュース掲載の朝日新聞2016年7月3日22時00分配信記事「内相「実行犯は高学歴の裕福な家庭出身」 ダッカ事件」によると、カーン内相は、「いずれも高学歴の裕福な家庭出身。神学校で学んだ者はいなかった」と語ったという。

バングラデシュ人民共和国、通称バングラデシュはウィキペディア(→バングラデシュ)によると、次のような国である。

南アジアにあるイスラム教徒主体の国。イギリス連邦加盟国、通貨はタカ、人口1億5,250万人、首都はダッカ。 北と東西の三方はインド、南東部はミャンマーと国境を接する。南はインド洋に面する。西側で隣接するインド西ベンガル州とともにベンガル語圏に属す。

1971年にパキスタンから独立。バングラデシュはベンガル語で「ベンガル人の国」を意味する。都市国家を除くと世界で最も人口密度が高い国で、人口数は世界第7位。

ベンガル湾に注ぐ大河ガンジス川を有する。豊富な水資源から米やジュートの生産に適し、かつて「黄金のベンガル」と称された豊かな地域であったが、インフラの未整備や行政の非能率から、現在はアジアの最貧国に属する。近年は労働力の豊富さ、アジア最低水準の労働コストの低廉さに注目した、多国籍製造業の進出が著しい。

前掲毎日新聞の記事には、次のような指摘もある。

バングラのイスラム社会に詳しい広島修道大の高田峰夫教授(地域研究)は「バングラでISとJMBを直接的に結びつける証拠は今のところ見つかっていない」と指摘。その上で「経済発展で比較的豊かになり、一定以上の教育を受けながらも思うような職に就けず、不満を募らせる若者もいる。こうした若者らがインターネット上でイスラム過激思想に感化されて起こしたテロ行為を、ISが利用している可能性がある」と指摘する。

バングラデシュの国旗は緑を背景にした赤い丸で、赤が昇る太陽、緑が豊かな大地を表し、独立のために流した血を示す赤い丸、という説もあるという。初代バングラデシュ大統領ムジブル・ラフマンの娘のシェイク・ハシナ首相によると、初代バングラデシュ大統領は日本の日の丸を参考にしたそうである。

現在のバングラデシュはベンガル地方の東側にあたる。ベンガルは18世紀末にイギリスの東インド会社により植民地化されたのだが、東インド会社によってイギリスはベンガルからインド全域に支配を拡大したのだった。

バングラデシュで盛んになった民族運動を阻止するためにイギリスはベンガルのインド人勢力の分断を図り、1905年にベンガル分割令を発布した。英領インドは1947年に独立。しかし、ヒンドゥー地域はインド、イスラム地域はパキスタンとして分離独立することになった。東パキスタンは西パキスタンと内乱になり(バングラディシュ独立戦争)、インドが東パキスタンの独立を支持して勝利し(第三次印パ戦争)、1971年にバングラデシュは独立した。……

マルクス主義はキリスト教の鬼子だともいわれるが、ISはイスラム教の鬼子で、様々な国の不満分子を仲間とすることでテロリズムを拡散させ、マルクス主義に似た暴力革命で世界地図をISの一党独裁帝国に塗り替えようとしているかに見える。

しかしそのような独裁帝国で人が人らしく生き、幸福になれるのだろうか。

ところで、世界の聖典に興味を抱いた大学時代に、わたしは岩波文庫の『コーラン』を購入している。

イエス・キリストの母マリアがマルヤム、マリアの子イエスがイーサー、モーセがムーサー、アダムがアーダム、ノアがヌーフ、サタンがシャイターンと訳されていて、ひじょうにエキゾチックな感じがした。コーランはクルアーンである。

ユダヤ教徒、キリスト教徒批判が数多く出てくるので、歴史的背景を知らなければ読み誤ると思ったし、またユダヤ教とキリスト教の聖典及び歴史を知らなくては到底内容が把握できないと思いながら、今に至るまで課題が大きすぎてそのままになっていた。

コーランは新約聖書よりも旧約聖書を連想させられる内容で、生活全般に及ぶ様々な規律が印象的だった。

(井筒俊彦訳)『コーラン 上(全3冊、岩波文庫)』(岩波書店、1964)を少し再読して、テロとの関係で注目すべきは次の言葉だと思った。注を省略して引用する。

まことに、信仰ある人々、ユダヤ教を奉ずる人々、キリスト教徒、それにサバ人など、誰であれアッラーを信仰し、最後の日を信じ、正しいことを行う者、そのような者はやがて主から御褒美を頂戴するであろう。彼らには何も恐ろしいことは起りはせぬ。決して悲しい目にも逢うことはない。 (井筒,1964,p.21)

コーランの最初のほうで出てくる言葉である。

ユダヤ教徒やキリスト教徒の中にはコーランの聖句どころかアッラーという言葉すら知らない人々もいたであろうことを考えてみると(「~など、誰であれ」という表現に注意したい)、このアッラーを「アッラー」という名で崇められる人格神であるかのような単純な見方はできない。

この「アッラー」とは、コーラン全体で表現されている神的実体を意味しているのではないだろうか。

それは、次の言葉からも明らかである。

聖典を授かっておる人々にも、そうでない普通の人たちにも、すべてを神様におまかせしたか」と問うてみよ。それでもしすべてをおまかせしたというなら、もうそれだけでその人たちは立派に(信仰の道に)入っている。(3・19,井筒,1964,p.75)

このことを逆から考えれば、アッラーと呼ばれた段階で、神的実体――神様――はその時代と地域の制約を受けざるをえなかったといえる。コーランが成立した時代と地域において、コーランの表現形式は最も効果的であったということになる。

コーランに限らず、どのような聖句であっても、人間が関わった段階で時代的、場所的制約を受けざるをえない。その制約を可能な限り解き、神的実体に迫るには奥深い教養が必要だろう。
第一の教養として、国語力が挙げられると思う。

まとまりのある文章から持論に都合のよい部分のみ断片的に取り出し、自己流に解釈して流用する人間が、学問の分野からテロリズム実行者に至るまで増えているようだ。

国語力の低下がこの日本だけではなく、世界的に起きているのだろうか。

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マダムNの覚書」に 2016年6月28日 (火) 10:15 投稿した記事の再掲です。
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土砂降りに近い中、菅義偉官房長官の街頭演説会が行われました。安倍首相、小泉進次郎氏に続く来県でした。

実物はテレビで見た印象とは異なるという面白さから、わたしはまた出かけました。わが国の今後を案じ、行かずにいられなかったという側面もありました。

実は、演説会の締め括りに次回の街頭演説会の予告があるから……というのが一番の理由として挙げられますけれど。

休日だった娘も一緒でした。今回の娘はアミュプラザで服を見るついでに……というものでした。駅前広場が会場だったのです。

悪天候、緊急来県ということもあって、集まった聴衆はそう多くはありませんでしたが、熱心な人々が結集したというムードがありました。
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テレビでの菅義偉官房長官は少し神経質に見えていましたが、眉を開いた明るい表情でした。

小柄でありながら存在感があり、物腰柔らか、「謹厳実直」を絵に描いたような人物に見えました。首相の女房役として、菅官房長官は最高のはまり役に思えます。

数字などで根拠を示さずに口先だけの批判に終始して、対案を出すこともしない民進党、共産党の無責任に静かなる怒りを覚えておられる様子で、最近の北朝鮮によるミサイル発射など、今の日本が置かれた危機的状況を具体的に示されました。

実際に菅義偉官房長官のお顔を見ると、本当に危機的状況なのだということがストレートに伝わってきます。

このような状況に毎日神経を使い、日本のために働いてくださっているということが、安倍首相や菅義偉官房長官の深みのある表情を見るとわかり、またテレビを視聴するだけでは伝わってきにくい胸のうちや人情の機微を感じることができて感動しました。

菅官房長官の演説が行われる前に、来歴紹介がありました。それによると、菅官房長官はイチゴ農家に生まれ、高校卒業後に上京して段ボール工場で働き、苦学して大学に行かれたとか。
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演説後、菅官房長官は雨の中を聴衆と握手してくださいました。わたしは沢山の傘に阻まれて残念ながら握手はできませんでしたが、すぐ近くでお顔を見ることができました。

輝くような笑顔!

味わい深い、優しい、よいお顔をなさっていました。

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マダムNの覚書」に 2016年6月26日 (日) 19:58 投稿した記事の再掲です。
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安倍首相の街頭演説会に意外性と魅力があったので、味をしめたわたしは続いて来県した小泉進次郎 自民党農林部会長の街頭演説会にも出かけました。

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安倍首相のときに比べると人数も少なく、全体に緩いムードでした。

今回も意外性はありました。メディアで報じられる「小泉くん」のカッコよさに釣られ、父親の小泉純一郎元首相とは全然違ったタイプにわたしには見え ていたのですが、実物に接して「ああ父親の血筋だ」と思わされました。勿論、政治家としての資質や考えは別に考えるべきでしょう。

大衆受けするカリスマ性、街頭の聴衆を惹きつける応援団長風で芸人風でもあるようなパフォーマンスは、父親そっくり。

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小泉進次郎氏の硬質で割れるような声に興ざめしたわたしは、小泉元首相が大嫌いとあって(自民党をぶっ壊すといって、日本社会の骨組みに致命的な打撃を与えてしまったから)、一気にトーンダウン。帰ろうかなと思ったほどでした。

おなかの中が真っ白に見えた安倍首相とは違って、おなかの中が読めない印象も受けました。小泉進次郎氏はとてもストレートな印象なのに、なぜそう思えたのか自分でもわかりません。

安倍首相が別格の人と感じられたのとは違い、小泉氏は案外どこにでもいそうで――だからこそ大衆受けするのでしょう――まだ若いということもあるのかもしれませんが、人間的には粗削りに見えました。

ですが、政策となると、これは別問題です。前掲の過去記事に書いたように、わたしには安倍首相の政策には到底賛成できないと思えるものがあります。

同じ自民党ですから小泉進次郎氏が安倍首相と政策面で共通しているのは当然ですが、彼独自の考えもあるはずで、その点はリサーチ不足でよくわかりません。

ただ、参院選が初選挙となるという高校生にフランクに語りかけたあと、聴衆全員に選挙の大切さや人口減少を前向きに捉えることの意義をわかりやすく、力強く訴えかける姿には感動を覚えました。

小泉進次郎氏に魅力を感じた聴衆も多かったことでしょう。今後の成長を期待したいところです。 

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拙ブログ「マダムNの覚書」に2016年6月14日、公開した記事の再掲です。
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安倍首相の自民党総裁としての街頭演説会がわたしの住む街で行われました。

その日の朝、娘が何気なく、安倍首相の街頭演説会の広告を見たよといい、わたしはちょっと迷ったものの好奇心を抑えられなくなって行ってきました。

自民党の党員ではないし、自民党が移民政策に舵を取り出したことには断固反対です。

また、「1億総活躍社会」にも反対で、結婚している2人のうちどちらか一方は家庭にいて、家庭生活を充実させ、地域や日本文化を豊かにすることができるような政策転換を求めたいのです。

このままでは治安は悪化する一方、家族や地域のつながりはバラバラになるばかり、日本文化は内部から崩壊してしまいます。

以前、海江田氏の街頭演説を偶然博多に出かけたときに見ましたが、テレビで視聴するイメージとは異なり、想像していた以上にがっしりとして大柄、声も割れるようで、威圧感を覚えたほどでした。

安倍首相はどうだろうか、と期待に胸が高鳴りました。

その安倍首相の声はテレビで聴くよりも明瞭でよく通り、濁りのないさわやかな印象でした(テレビではわたしにはやや濁って聴こえ、聴き取りにくいときがあります)。他の方々の演説も声が通り、演説によどみがありませんでしたが、別格の感じを受けました。

政治家って、どなたも歌手みたいに声量があるんだなと感心しました。

顔は遠目にはよく見えませんでしたが、安倍首相は演説終了後に一周して聴衆とハイタッチしてくださいました。

想像したように大柄といってよい体躯、顔色はテレビで見たときより明るい健康的な色(テレビではわたしにはいくらか黒ずんで見えていました)、そして何というか……変な感想かもしれませんが、すれたところの全くない、無垢な印象を受けたことに驚きました。

よく視聴する国会中継から、安倍首相がいつも誠実な受け答えをし、表情も上品であることから段々好感度が高まっていったのですが、このとき、わたしには安倍首相がとても柔らかな澄んだ空気に包まれて見えました。

演説のときの堂々とした安定感のある果敢なリーダーという印象とはまた対照的な、きよらかな乙女のようなイメージが湧いてしまいました(そういえば安倍首相は乙女座ですね)。

邪気のない雰囲気に接して、心が洗われるようでした。

安倍首相の機微に触れ、またハイタッチしたときの手の大きく、柔らかな、温かな感触と相まって、左派の誹謗中傷に騙されなかった自身の確かな感性に自信を覚えた次第でした。

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そういえば、斜め後ろにいた25歳くらいの若い女性がすすり泣いておられたので、具合でも悪いのかと驚いて尋ねたら、横から母親らしい人が「ずっと安倍総理にお目にかかりたいといっていたのです。実際に拝見して感動しただけですから、ご心配なく」とおっしゃいました。

休日で午前中に用事があった娘もいくらか遅れて演説会に来ていたことが携帯に電話があってわかり、合流。娘も好奇心から来てしまったようです。こんなところはやはり親子ですね。娘のいた場所は人が多くて、ハイタッチできなかったとか。

「育ちがよさそうだったねー、謙虚できちんとしていて好感度高いよ」との娘の感想でした。そう、わたしの感想も一言でいえば、そうなります。娘の表現のほうが的確でした。

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拙ブログ「マダムNの覚書」に2016年5月14日、公開した記事の再掲です。
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Pixabay

前の記事に関連した記事である。

歴代のノーベル文学賞受賞作家の政治を題材とした緊迫感漲る純文学諸作品と、島田雅彦氏のいう今の日本の「悪政下」で日本の最も著名な文学賞である芥川賞の選考委員を2010年下半期から今に至るまで平穏無事に務めおおせることができ、また、多くの優秀な研究者がポスドクで苦労している中で大学教授にまでなりおおせている彼の諸作品とを比較してみてほしい。

今の日本文学を代表しているのがどのような人々で、彼らが日本文学をどうしてしまったか、日本をどうしようとしているかがが鮮明になるだろう。

ウィキペディアより引用する。

中国・北京で2015年6月12日に開幕した日中韓作家の第3回東アジア文学フォーラムに日本側団長として出席した島田氏は「日本は現在、歴史上最もよくない首相(安倍晋三)が執権している」と批判、「日本の多くの作家の考えであり、愚かな政治家がばらまいた対立の種を和解に変えるために寄与する考え」と文学フォーラムの意味を語ったと中央日報にて報道される。
ウィキペディアの執筆者. “島田雅彦”. ウィキペディア日本語版. 2016-03-26. https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E5%B3%B6%E7%94%B0%E9%9B%85%E5%BD%A6&oldid=59110356, (参照 2016-05-14).

検索すれば、簡単にソースの確認ができるので、目を疑うこの記述は嘘ではない。

それほどの悪政下で亡命もせずに恵まれた地位を享受しているこうした人々にとって、今の日本ほど暮らしやすい国が他にあるとは想像もできないが、どうか島田氏には「日本の抵抗左派作家」として自身の信念を貫いてほしいものである。

島田氏には、日本よりずっと理想的な国家らしい中国に移住して、そこからご自身の意見と作品とを世界に向けて発信していただきたいと切に願う。

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拙ブログ「マダムNの覚書」に2016年5月13日、公開した記事の再掲です。
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Pixabay

カテゴリー「芥川賞」を設置しているのだから、なるべく読んでいかなければと思い、過日芥川賞発表と受賞作が全文掲載された『文藝春秋』三月特別号を購入し、読んだ。

だが、まとまった感想を書くだけのものがわたしの中で湧き上がってこなかった。だから評論はおろか、ちゃんとした感想を書く資格もなく、印象を綴ってみるにすぎない。

わが国には言論の自由も信教の自由もあるはずなのに、いつのころからか、多様な物書きが形成する文学界ではない、左派によって形成された文学村が日本の文学界ということになっている。

中にいる人々にはわからないかもしれない村臭がますます強くなっている気がする。それは選評から一例を挙げるだけでも窺い知れよう。

たとえば、「悪政下の文学」というタイトルの島田雅彦選考委員による次のような文章だ。

しかし、このような気に入らない相手をたおやかで人畜無害なものに変えてしまえる魔法が使えたら、真っ先に悪政を敷く奴らを蒲公英にしてやるのにな、といった具合に読者の妄想のスイッチを入れる効果はあった。

芥川賞が如何に村の中での行事になり果てているかがわかる言葉ではないだろうか。村の中ではそれで通じても、何を指して悪政といっているのかが村人ではないわたしにはわからない。タイトルがなければ、一般論として片づけることも可能だろう。

こんな腹いせのような幼稚な感想をお漏らしして、NHKニュースでも必ず採り上げられる「国民的行事」であるはずの「芥川賞」の選評の場を私物化したところで、わたしのような辺境、泡沫ブログの主が疑問に思うくらいで、どこからもお咎めも批判もないのだろう。

「異類婚姻譚」(本谷有希子)の1行目「ある日、自分の顔が旦那の顔とそっくりになっっていることに気づいた」という文章には興味が湧いた。

私的な出来事になるが、よりによってそれまでで最も――何が原因だったのかはもう忘れてしまった――夫に対して嫌悪感を覚えていたときに、当時幼稚 園に通っていた子供と同じクラスのお母さんから「あなた、ご主人とそっくりねえ……本当に似ているわよ……」といわれて衝撃を受けたことがあった。

だから、小説がどう展開していくのか興味津々で読み始めた。純文学的な鋭い分析がなされながら小説が進行していくことを期待していたところ、あまり 必然性の感じられないところで、趣味の悪い怪異譚となってしまった。オカルト小説、ファンタジー小説、神秘主義小説としての完成度も期待できず、稚拙な技 巧だけが浮いてしまった印象である。

「死んでいない者」(滝口悠生)は丹念に描かれた小説という好感は持て、「ああ、こんなこと、あるわね」とか「ここは上手い」とか感心した箇所も結構あった。

しかしながら、それだけという印象で、全体を通しての印象は平板、退屈に感じられた。わたしがこれまでに出席した葬儀では、もっと意外なことや面白い――というと語弊があろうが――ことがあった。


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 Pixabayよりアーモンドの木


ソフトカバーの単行本、Kindle版で出ています。

余命三年時事日記ハンドブック
余命プロジェクトチーム (著)
単行本(ソフトカバー): 159ページ
出版社: 青林堂 (2016/3/17)
ISBN-10: 479260544X
ISBN-13: 978-4792605445
発売日: 2016/3/17

アマゾンレビューにも同じ感想を提出しました。長すぎたかもしれません。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

「鳴りわたる警鐘」

保守系ブログ・動画で生々しい写真付歴史解説を数多く閲覧・視聴してきて、余命ブログの閲覧も日課となっているから、前著の入門・補完書らしいハンドブックの購入は必要ないのではないかとも思ったが、購入してよかった。高い視点から、わが国喫緊の課題にテーマを絞って執筆されているため、説得力があり、平易な表現でわかりやすい。「在日」「在日特権」の定義から行われ、「日本再生になぜ在日問題の解決が必要なのか?」が丁寧に説明されているあたり、なるほど入門書である。

マスコミに手なずけられてしまった日本人には目から鱗だろう。コンパクトながら、警鐘の役目を果たしうる卓抜な政治評論だと思う。わが国では絶滅してしまったかとすら思われた知識人の生き残りを発見した喜びを改めて噛みしめた。先祖の息吹を感じる。連綿と続いてきた日本人の営みが遠景として見える。

第二次大戦でお亡くなりになった方々も、ようやく国防の意識に目覚めてきた子孫たちを祝福してくださるのではないだろうか。こうしたことに思いを馳せることすら、わが国では何かいけないことのようなプロパガンダが繰り返し行われてきた。

この本を読めば、韓国に対するイメージががらりと変わるだろう。一般人の感覚として、韓国との間には竹島・慰安婦問題などあって反日教育にも見過ごせないものがあるにせよ、北朝鮮よりは脅威が小さく、ましな国とのイメージがあるのではないだろうか。それがどれほど甘い認識であったかに愕然とする。

2007年のYahoo!掲示板でのあるやりとりが俗に「スヒョン文書」と呼ばれ、話題になった。わたしは2012年10月になって知り、ブログで紹介したが、危険を感じて記事を閉じた。ハンドブックではその「スヒョン文書」が全文紹介されている(同類の怪文書「花王文書」「第二花王文書」も全文紹介)。

「スヒョン文書」に対する著者のスタンスは次のようなものである(ルビは省略させていただく)。

「スヒョン文書」は嫌韓の日本人によって捏造された偽書であり、いわば現代の「シオン議定書」「田中上奏文」の類ではないか、という意見もあるようだ。その真偽については検証の仕様がないので、ここでは論じることはしない。/そもそも「スヒョン文書」の真偽はそれほど重要な問題ではない。水面下で行われてきた在日による「日本乗っ取り」について、赤裸々に記されているということが重要なのだ。内容的にかなりの部分で事実に即しており、かつ一般の日本人にもわかりやすく書かれているため、在日の危険性について多くの日本人に周知拡散する方法として非常に優れていると思われるのである。 (62頁)

ひじょうに知的な見方がなされていることがわかるだろう。著者の姿勢はこうした終始バランスのとれたスマートなものである。そこに余命爺さんの人気の秘密もあるのではないだろうか。わたしは「シオン議定書」は知っていたが、「田中上奏文」は知らなかった。下部空白部分に用語解説欄が設けられ、そこにその説明もあった。こうした配慮も読者としては嬉しい。

次の箇所にはハッとさせられた。わたしも勘違いしていた一人だった。

勘違いしている人もいるかもしれないが、そもそも日本と韓国は同盟関係にないのだ。「日米同盟」あるいは「米韓同盟」という言葉は聞いたことがあると思うが、「日韓同盟」なんて聞いたことがないはずだ。(93頁)

戦後の混乱期に「戦勝国民」を名乗って暴れまわった朝鮮人。当然ながら在日は恐怖と憎悪、そして侮蔑の対象となっていったが、混乱が収まって治安が安定してくると、今度は「強制連行被害者」を詐称し、あるいは暴力的手段を用いるなどして各自治体に圧力をかけて様々な在日特権を獲得してきた。多くの在日が日本名(通称名)を名乗るようになった。時代に合わせて看板を替えることに巧みな彼ら。現在は「ヘイトスピーチの被害者」……

国際法を無視した季承晩ラインや韓国に拉致、抑留されていた漁民・船員がいたことは知っていたが、拉致・抑留が3929人、拿捕された船舶328隻、死傷者44人にもなるとは知らなかった。そして、拉致された日本人はひどい扱いを受けただけでなく、人質外交に利用されていた。前著でも紹介されていたが、日本から韓国へのODA(政府開発援助)一覧のもの凄さ。それでも日本人が感謝されることは決してない……

朝鮮戦争で日本は儲けたとばかりいわれるが、日本は兵站基地としての役割を担い、韓国に多大な貢献をし、機雷除去作業で殉死者まで出していた。だが、日本人に対する御礼は「竹島侵略」……

韓国の反日教育は彼らの来るべき日のための戦意高揚……

全部嘘だと思いたい。もし本当だったとしても、在日が一般外国人に戻って日本を愛するか母国に帰るかしてくれ、韓国が反日教育をやめてよき隣国となってくれれば、未来は薔薇色のはず。彼らを信じたい、そうすればいつの日か……と夢見たいが、もうそんな夢に溺れている場合ではないのだ。先祖の思いに報い、子孫のことを考えて行動すべきときが来たのだとこの本は教えてくれる。

マンションの斜め下で火災が発生したことがあった。その部屋は真っ赤に燃え上がり、異様な物音や臭いがして消防車が何台も駆けつけていたというのに、ベランダに出て向かいの建物の人から「あんたんとこだよ、あんたんとこの建物が燃えているんだよ」と教わるまで気づかなかった。この本を読んで受けた衝撃はそのときの気持ちに似ている。

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ブログ「マダムNの覚書」に12月21日、公開した記事の再掲です。
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ブログでは好戦的な印象を受けることもあったが、本を読むと、日本の政治状況が淡々と語られていると感じた。明晰な政治評論の書といえるのではないだろうか。

まっとうな政治評論家が低級なネトウヨ扱いされる今の日本の状況は異常だと思わざるをえない。

なぜそうなったかは、『余命三年時事日記』をきちんと読めばわかるはずである。

本では、隠蔽されてきた日本の歴史が白日の下に晒されている。

ブログでは見落としていたのか、次の1行がわたしの胸に突き刺さった。ああ著者の一族はこのような体験を持っている人々なのだと思った。



  我が家系では母方の一族15名が朝鮮で虐殺されている 
(192頁)
 

その体験が遮断、隠蔽され、そのことが無法、不法行為の温床ともなっていることを知ったとき、勇気と責任感のある人間であれば、安穏としてはいないだろう。

程度は異なるが、わたしは自身の体験を連想する。在日外国人の子守りさんから半分育てられ、彼女の息子たちと兄妹のように育てられたにもかかわらず、性被害に遭った体験である。そのことを繰り返し書いてきた。

このようなことを好きで書くはずがない。なぜ書くかといえば、わたしや彼らが当時受けていた自虐史観に基づく教育に欠陥があったことを訴えたいからである。

それが本当の歴史でなかったからこそ、その教え方にダークな、陰湿な要素が加わり、新たな犯罪と被害者を生んだのだと考えている。

そして、その教育は現在も続けられている。

集団通報と官邸メールは余命ブログ独特のものだと思うが、ブログで最初に見たときは抵抗感のあった集団通報の目的と意味が明確に説明されていて、それは納得のいくものである。

官邸メール(余命◯号と番号付けをした政府や関係機関・組織などに向けて送る要望の雛形)は本では40号まで掲載されているが、どれも今の日本には早急に対応が必要な、具体的なものばかりである。

逆にいえば、これまでこのようなことが行われ、放置されてきたのかとぞっとさせられる。

言論や表現の自由がなくなってしまったこの国で――言論や表現の自由は反日勢力のためにある――出版された貴重な本が、『余命三年時事日記』である。

これは愛する日本を奪還するためのまぎれもない抵抗運動なのだ。

言論や表現の自由がなくなってしまったことは、わたしがこれまでしきりにブログで訴えてきたように、日本から純文学作家が出なくなってしまったことからも明らかである。日本人作家とも思えない壊れたような文章で洞察を感じさせない小説を書く、純文学作家もどきが大量生産されていく。日本文化が最も繊細な部分から破壊されていっているのだ。

純文学作家がいなくなった国なんて、他にあるだろうか。
 

余命三年時事日記 単行本(ソフトカバー)
余命プロジェクトチーム (著)
出版社: 青林堂 (2015/12/17)

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ブログ「マダムNの覚書」に12月18日、公開した記事の再掲です。
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知る人ぞ知るブログ「余命三年時事日記」が本になり、昨日から発売されているようです。

本のほうは未読なのですが、ブログは驚きながら閲覧して以来、注目してきました。

この記事を書く前に確認したところではAmazonランキング、総合2位、社会・政治1位でした。

初代かずさんが命を賭けてブログを始められたので、タイトルが「余命三年時事日記」となっているようです。かずさんはお亡くなりになり、現在3代目へと引き継がれています。

日本に蠢く謎……物書きというより物陰で書く人間といったほうがいいわたしの最大の謎は日本ではなぜ純文学作家が生まれなくなったのか、ということでした。

純文学系商業雑誌のエンター化で、純文の薫りのある「三田文学」の役割が増しているようです。新人賞にチャレンジしたいと思って購読を始めた慶應大学とは無関係の大学を出たわたしも、次第に拠り所とせざるをえなくなってきました。

前掲のわたしの謎が解けたかどうかはともかく、一般日本人であれば、余命ブログを閲覧して目から鱗が落ちた気がすることでしょう。

現在57歳のわたしが大学生だったころ、 海岸に1人で行ってはいけない……連れて行かれるから、という警告が誰からともなく発せられ、どこに連れ去られるのかははっきりしないまま、1人で海岸に行くことが怖くなったものでした。

あれが北朝鮮の拉致事件を警告するものだったことがずいぶん後になってわかり、戦慄させられました。

初めて余命ブログを閲覧したとき、あの警告を耳にしたときと同じ感じを受けたのです。

わたしは在日外国人のおばさんに半分育てて貰いました。仕事で両親が不在がちだったからです。そのおばさんの会話は日本人と変わりがありませんでしたが、字がほとんど書けず、習慣にも違ったところがありました。決して歯を磨きませんでした。体が弱くて犬を食べさせられた子供の頃の話を聞かされました。

ご主人を亡くしていた――死因は赤痢といっていたような記憶があります――こともあってか裕福には見えませんでしたが、小さいながら土地と家を持っていました。暇を見つけてビーズ細工の内職をしながらの子守り(家政婦)の仕事で2人の男の子を育て上げ、上の息子の就職先がどこだったかは記憶にありませんが、下の息子は地下鉄の運転手になりました。

おばさんが上京して息子たちと暮らすことになったので、母は勤めていた電話局を――病気になったこともあって――やめ、わたしのおばさんたちに関する記憶はそこで途切れます。上の息子が事業を興し、下の息子は地下鉄をやめてその事業を手伝うことになったと母から聞いた気がします。

わたしはそのおばさんが在日外国人だと当時意識したことはなく、彼女の息子たちと兄妹のように育ちました。彼らが学校で虐められたような話を耳にしたこともありませんでした。

むしろ被害者はわたしで、彼らから性被害に遭い、本来の青春を味わうことのないまま苦悩の学校時代を過ごし、人生が変わりました。

小学校では人権教育が盛んで、部落問題が相当に扱われていましたが、同時は田舎では(普通の)地区のことを◯◯部落と呼んだので、わたしは混乱し、何のことやらよくわかりませんでした。

が、とにかく日本には虐げられた部落の人々がいて暗黒の江戸時代、橋のない川……朝鮮から炭鉱に強制連行された人々がいて……日本の軍人さんは鬼畜のようだった、わたしたちはその鬼畜の子だから第2次大戦までの極悪非道な日本を深く反省しなければならない……と教わりました。

こうした教育の中で、おばさんの息子たちが日本人の女の子には何をしてもいいと思ったのかどうかはわかりませんが、朝鮮人に引け目を持つことを刷り込まれた同世代の女性達が統一教会に騙されやすかったことは確かです。

駅前にはなぜ決まってパチンコ店があるのか? 結婚後は転勤族となり廃坑町に住んだときは生活保護が出る日に花火が上がりちょっとしたお祭りのよう……あれは何だったの?

余命ブログを閲覧して、わたしは本当に目から鱗が落ちた気がしました。しかし、余命ブログはヘイトブログという批判もあるようです。本当にそうでしょうか?

見過ごせないほどの人気ブログですから、そこはきちんと検証されるべきでしょう。そのためにも、今回の書籍化はよかったと思います。

一流の政治評論家たちに「余命三年時事日記」をどんどん評論していただきたい。

余命三年時事日記 単行本(ソフトカバー) 
余命プロジェクトチーム (著) 
出版社: 青林堂 (2015/12/17)

 
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ブログ「マダムNの覚書」に11月14日、公開した記事の再掲です。
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パリ中心部で13日夜(日本時間14日朝)、同時多発テロが起きました。

元産経新聞パリ支局長で現在はジャーナリストとしてパリに在住している山口昌子さんが、「辛坊治郎 ズーム」で現地の状況を詳細に伝えています。その動画がアップされていました。

生々しいリポートですが、現地では今、空爆が原因だから空爆やめろという声よりテロに屈するなという声が高まりそうだという話です。

この問題と無関係ではないのが、移民、難民問題でしょう。パリのイスラム移民自治区をリポートした映像がありました。昨年公開されたものです。

日本の法秩序を守り、日本の伝統文化に理解のある、日本に貢献してくれる外国人を受け入れることでしたら賛成ですが、そうでない場合は遅かれ早かれ問題を抱えることになることは確実です。

日本は外国人を技能実習生制度という形で単純労働者として受け入れてきて、政府は今後、介護、建設といった分野で外国人労働者を増やそうとしています。

国家戦略特区のうち神奈川県と大阪府では、外国人メイドが年内にも解禁されることになりました。今後、特区の範囲は拡大し、いずれ日本全体となるのでしょう。

安い労働力を外国から得ようという政策ですが、長い目で見ると、それが安くつくとはとても思えません。技能実習生が失踪して不法滞在者になり、それが犯罪に結びつくなど、既に問題が発生しているではありませんか。

それでなくとも、日本には深刻な在日問題があります。

また、特区2箇所での外国人メイド解禁からもわかるように、日本では以前はあまり問題とならなかった家事労働の問題があります。

おじいさんは山に柴刈りに(男性は外で仕事)、おばあさんは川へ洗濯に(女性は家で家事、育児、介護)、というかつての日本的情景にこの国のありかたを戻すわけにはいかないのかもしれませんが、一組の夫婦がいれば、男女どちらでもいいから適性のあるほうが一人は家を守る――というありかたが自然に叶っている気がします。

わたしは家にいながら家庭をうまく守れなかった時期がありましたが、それは一つには夫が主婦業を低く見て馬鹿にしきっていたところがあったせいだと思います。

専業主婦の奥さんに感謝し助けていた夫の同僚の家庭は当然ながら家庭円満で、そういう人は仕事面でも充実していたようです。そういう男女がかつての日本には多かったのです。

ですから、そのころ専業主婦は社会的に歓迎されるものでしたが(芸能界を引退して専業主婦になった山口百恵はわたしと同じ世代の人です)、今ではそうではないようです。

経済悪化が原因で、家にいると、専業主婦であろうがニート扱いとなるのかもしれませんが、家を守る人がいなくなって、誰もが外に働きに出るようになったことから仕事の奪い合いが始まり、雇う側が強くなりすぎて選び放題、低賃金で使い捨て可能、となったことが経済悪化の一因となってはいないでしょうか。

しかし、社会の荒れかたや家事労働に外国人までもが必要とされる実態を見れば、家事労働が如何に大事か、かつての日本が如何に優秀な専業主婦に支えられてきたかがわかるではありませんか。家事・育児・介護を担ってきた日本の専業主婦は日本文化の守り手でもありました。

家事労働を外国人に頼るより、自国の男女に頼るよう方向転換してほしいものです。家事労働が嫌いでない男女が安心して家庭でその仕事に専念できるような環境づくりができないものでしょうか。

外国から日本に出稼ぎに来る人々だって、本来はその国で必要とされている――されなければならない――人々のはずです。

ところで、神社仏閣が放火されたり、けがされたりといったことが話題となったことがありましたが、わたしは神社の創建者を小説にしている関係上、特に気になっています。

問題はなくなっているどころではありません。早急に対策が講じられるべきです。以下のまとめサイトへのリンクを張っておきますので、御覧になってみてください。

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ブログ「マダムNの覚書」に10月17日、公開した記事の再掲です。
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前掲の記事で、わたしは次のように書いた。

わたしは過去記事で、感動した那須田稔氏の本のことを書いています。
この方が児童文学界のトップにずっといらっしゃたとしたら(どうしてそうではないのか、事情は知りませんが)……わたしは文学界を糾弾するような、こんな記事を書いていたでしょうか。

それは、山中恒のオンライン論文「課題図書の存立構造(完全再録)」を閲覧していたからであった。

それによると、那須田稔は昭和47年(1972年)当時、日本児童文学者協会の理事、著作権問題委員長、機関誌『日本児童文学』の編集長を務めていた。

また、「過去三回、全国学校図書館協議会(略称SLA)主催の青少年読書感想文コンクールの『課題図書』の選定を受けた、いわば当代一の売れっ子作家」であったという。

ところが、その那須田稔が盗作事件を起こした。8月10朝日新聞(朝・夕刊)、11日読売新聞(朝刊)で報じられたと論文にはある。

この事件は、「那須田の日本文学者協会退会を報じた読売の記事だけで、それに関する児童文学者の公的な論評もないままに終止符を打ってしまった感がある」そうだ。

昭和47年というと、わたしは14歳である。幸運にも、那須田稔の全盛期に小学校から中学校にかけて過ごしたことになる。

山中恒の論文では課題図書批判がなされていたが、「課題図書」は少なくとも読書嫌いの皮肉っぽい1人の子供を本好きにした。

わたしは初めは無理に本を読まされることが嫌で、「あとがき」を読んで選者の大人心をくすぐる感想文を器用に書いた。それで読書感想文コンクールでよいところまで行って全校生の前で褒められたため、すっかり大人を見下すところまで行った。それからは、世の中が本当につまらないところになった。

それでも課題図書や児童文学全集を買って貰ったりして仕方なく読んでいるうちに、次第に文学のすばらしさがわかるようになり、中学1年生では立派な文学少女になって自分でも書くようになっていた。

読書感想文コンクールと文学賞は似ている。文学のよさが真にわかったわたしにはもう、文学賞の選者心をくすぐる作品は書けなくなってしまった。

わたしは課題図書だった『チョウのいる丘』を覚えている。

悲しいお話だったにも拘わらず、読後に何か大きな、温かいものに包まれる快さを味わった。表面上はよい子を装いながら、どこかしらひねくれていたわたしは、『チョウのいる丘』を読んで「更正」したように思う。人間の世界を信じるようになったのであった。

那須田稔の盗用は信じられなかったが、どのような盗用であったのかが知りたいと思い、図書館から、中学校の国語の教材に採用された『少年』が掲載されている晶文社発行『長谷川四郎作品集』第4巻「子供たち」(晶文社、昭和44年1月30日)と那須田稔『文彦のふしぎな旅 <すばらしい少年時代・第一部> (ポプラ社の創作文学 1)』(ポプラ社、昭和45年2月25日)を借りてきた。 
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物語に合った鈴木義春の絵が素敵だ。

『文彦のふしぎな旅』には昭和47年(1972年)8月11日金曜日付朝日新聞が挟まっており、新聞では「子ども文学にも盗作」のタイトルで盗作事件を報じていた。

朝日新聞には「一方、那須田さんの『文彦のふしぎな旅』はこの6月30日(昭和47年)に出版されたとあるが、わたしが借りたのは昭和45年出版の初版だから、新聞記事にある『文彦のふしぎな旅』は版が違うのだろう。

長谷川四郎のコントからの盗用で、前掲の朝日新聞記事に「長谷川さんの原文は、約15年前、小さな雑誌に発表されたもので、その後、晶文社刊行の作品集に収録された」とある。

確かに『文彦の不思議な旅』64頁から65頁までが、長谷川四郎のコントにそっくりである。

少年がジュウシマツを飼う。父親は小鳥をカゴに入れて飼うのは性に合わないという。母親がとりなす。翌朝、少年は父親に「おとうさんはなにも知らないんだな、ジュウシマツは箱の外には住めないんだよ」(長谷川、昭和44、p.136)という。

1羽のジュウシマツが少年が水をとり替えていたときに、箱から飛び出してしまう。少年は追いかけたが、上空からモズがさっと降りてきて、ジュウシマツをさらっていった。

コントでは次のように締めくくられている。

 父親が言った。
 ――箱の中にしか住めない鳥なんて、もう飼うのはよしたほうがいいな。
 少年は黙っていた。父親というものは、なんて心配症なものだろう、と思って。(長谷川、昭和44、p.136)

那須田稔の作品の舞台は1945年夏の満州なのだが、コントの少年は文彦とニーナ(革命後に祖国を追われた人々の子孫である白系ロシア人)に、母親は澄子先生(ニーナを託されている)に、父親がおじさん(澄子先生の夫)に替えられ、次のように締めくくられている。

 おじさんがいった。
「箱の中にしか住めない鳥なんて、もう飼うのはよしたほうがいいな。」
 ニーナはだまっていた。
 文彦は、おじさんってあんがい心配症なんだなと思った。(那須田、昭和45、p.62)

コントはジュウシマツのか弱く、はかない一生を捉えて一筆書きのように描かれ、秀逸である。そして、コントはそれだけのものとして完結している。

那須田稔はコントから霊感を得て、作品を描いたのだろうか。それとも、温まっていた構想をコントが象徴しているように感じたのだろうか。

いずれにしても、最後まで読めば、ジュウシマツがニーナの可憐ではかない一生をシンボライズするものとして、不吉な前奏曲となっていることがわかる。

戦争がもたらす複雑なお国事情に翻弄される少年少女の話はこの作品以外にもあり、構想としてはそれらは似ているが、それは那須田稔がこれら少年少女に戦争によって損なわれた、かけがえのない何かを象徴させたかったからではないだろうか。

だから少年少女はこの世のものであって、この世のものではないものの化身のようで、はっとするような美しさ、透明感を漂わせている。

那須田稔がコントから盗用してしまったのは、魔が差したのだと想像するしかない。

那須田稔ほどの力量があれば、ここに長谷川四郎のコントとは別のオリジナルな、ニーナの人生をシンボライズする断片を挿入するくらいのことはできたはずだ。

当時の那須田稔が執筆に追われていたとの情報が山中恒の論文にあることから考えると、魔が差して、その労を惜しんでしまったのだろうか。

朝日新聞の那須田稔の釈明に「私は長谷川さんの古くからのファンで、好きな文章をよく書き写した経験がある」とある。

プロではないわたしでも同じ経験があり、文豪の作品を読んで参考にしたり、ヒントを得たりすることはあるので、よくわかる。だからといって、勿論このような盗用は許されるものではない。

ただ、それまでの那須田稔の業績が葬り去られてしまう事態になったことに同情のかけらもなく、この一件を権力闘争に利用でもするかのような雰囲気が山中恒の論文から感じられることに、むしろわたしはゾッとさせられた。

当時、課題図書を推進した勢力とそうでない勢力があったようである。

わたしにはどちらも赤い人々に見えるのだが(詳しいことは知らないので、誤解かもしれないが)、同じ赤でも一方は芸術性とヒューマニズムに特色があり、他方はイデオロギー色の強い、子供の自由を謳うようでありながら抑圧的な印象である。

那須田稔の盗用の罪は、芥川龍之介に比べると、こういっては何だが、ささやかといってよいくらいに軽い。わたしはあくまで芥川に比べると、といっている。重大な不祥事に比べると、如何にも軽い不祥事でありながら、失脚させられる政治家が珍しくないように。

那須田稔は主題を空高く羽ばたかせるために盗用したが、芥川龍之介は羽ばたいていたものを捕まえるために盗用した。

例えば、『蜘蛛の糸』はドストエフスキーの長編小説『カラマーゾフの兄弟』第七篇第三「一本の葱」を盗用したものだ。

小話の背後にあるドストエフスキーの思想に対する配慮もないままに無造作に盗られているため、一幅の絵となる短編となってはいても、それはあくまで装飾的な、深い内容を伴わない張りぼて作品でしかない。

那須田稔は盗用したコントをパン種に加えて、単行本1巻の分量の児童文学小説へと香ばしく膨らませた。

芥川龍之介の盗用癖はこれに留まらないというのに、芥川の作品はあちこちの出版社から出ているばかりか、日本の文豪の一人ですらあり、純文学の登竜門とされる芥川賞には彼の名が冠されている。

芥川の盗用――材源と書かれている――については、『芥川龍之介全集別巻』(吉田精一編、筑摩書房、昭和52年)の中の「芥川龍之介の生涯と芸術」(吉田)に詳しい。そこには、62もの「ほぼ確実と思われる出典」がリストアップされている。

那須田稔はこのような事件さえ起こさなければ、日本を代表する児童文学作家として世界に羽ばたいていたのではないだろうか(それに続く作家も多く出ただろう)。

いや、今からでも遅くはない。そのために中止となった那須田稔選集が上梓されればいいのにと思う。

わたしは前述の『チョウのいる丘』が忘れられない。中古で購入した人々の心打たれるレビューがAmazonで閲覧できる。

傍観者の一見方にすぎないのかもしれないが、那須田稔の失脚で、日本の児童文学の質が大きく変化したことは間違いないように思われる。

純文学的色調が主流だったのが、ほぼエンター系一色となってしまったのだ(翻訳物を除いて)。恐ろしい話である。

このままでいいはずがない。

ひくまの出版から出ていたアンネ・エルボーの絵本も2冊、図書館から借りた。
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ブログ「マダムNの覚書」に10月14日、公開した記事の再掲です。
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写真素材 足成(www.ashinari .com)

沖縄県の翁長雄志知事の暴走が止まらない。

翁長知事は米軍普天間飛行場の辺野古移設をめぐり、政府との対立を強めている。

仲井前知事の埋め立て承認には法的瑕疵があるとして取り消し、辺野古に新基地を造らせないという公約を実現させるつもりらしい。

翁長知事の国連での演説内容を追及した沖縄県議会での貴重な動画がYouTubeで公開されている。これを視聴すると、翁長知事の野望、そして何が背後にいるのかがはっきりわかる。

確かに、かつては琉球王国が存在していた。しかし、琉球王国が朝貢していたのは清に対してであって、中国共産党一党独裁国家に対してではなかった。

いずれにしても、1879年に廃藩置県により琉球藩が廃止され、その後沖縄県が設置されたのは、136年も昔の話である。

それなのに、なぜ今になって、沖縄が琉球王国だったころの歴史の断片がことさらに蒸し返されているのだろうか。

翁長知事が如何にロマンティックな「琉球王」の夢を膨らませようとも、沖縄が時間を遡って琉球王国になるのは無理である。中国の自治区になるのが精々だろう。

中国に中華民族琉球特別自治区委員会が設立されたという情報は、2011年のものである。中国は今もあちこちで侵略行為を続けており、翁長知事に中国の息がかかっていないはずはない。

中国の自治区は五つある。新疆ウイグル自治区、内モンゴル自治区、広西チワン族自治区、寧夏回族自治区、チベット自治区である。

これら自治区の人々は幸せか? 

そうだとはどうしても思えない。中国の自治区から真っ先に連想させられるのは、ジェノサイド、侵略、民族浄化という恐ろしい言葉である。

これらの自治区から聴こえてくるのは、中国政府の圧政、人権蹂躙、環境破壊などを訴える悲痛な声ばかりだ。

つい先月の30日にも、広西チワン族自治区で連続爆発が17ヶ所で発生し、容疑者に特定されていたチワン族の33歳の男が爆発現場で死亡していたことが確認されたという。

チベットにはかつてシャンバラ伝説があった。その美しい伝説は踏みにじられ、チベットは今は僧侶が抗議の焼身自殺を行う、あまりにも痛ましいところと成り果てている。


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ブログ「マダムNの覚書」に10月10日、公開した記事の再掲です。pelican-901004_640

ニュースによると、10日、国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)は、旧日本軍による南京事件に関する資料を世界記憶遺産に登録したと発表した、という。審査したのはアラブ首長国連邦のアブダビで開かれた国際諮問委員会で、ユネスコのボコバ事務局長が登録を決定したのだそうだ。

ついにこういうことが起きた。

ただ、産経ニュースによると、日本政府も手をこまねいていたわけではないようだし、今後の対応としても「日本政府筋は『断固たる措置を取る』と述べ、ユネスコの分担金拠出などの一時凍結を検討する構えを見せている」という。

何しろ、「国により立場が異なる案件の登録例もあるが、歴史的評価や事実認定が固まっていない事柄の登録は異例」(時事通信)の事態なのである。

「人種、肌の色、宗教の差別をせず、人類の普遍的同胞団の核を作ること」という理念を目的の一つに掲げる神智学協会がユネスコ運動に関わっていたことを岩間浩著『ユネスコ創設の源流を訪ねて―新教育連盟と神智学協会』(学苑社、2008年)で知り、以下の記事で紹介した。

その成立過程からすると、ユネスコは本来、特定の政治思想に染まった組織ではなかったはずである。神智学協会は博愛的、学術的団体だからである(H・P・ブラヴァツキー『神智学の鍵』神智学協会ニッポン・ロッジ、平成7年改版、p.29参照)。

現在はどうか。以下は、ウィキペディアから引用(赤字は引用者)。

イリナ・ボコヴァ: ウィキペディア

イリナ・ゲオルギエヴァ・ボコヴァ(Ирина Георгиева Бокова / Irina Georgieva Bokova、1952年7月12日 - )は、ブルガリアの政治家、外交官である。ブルガリア議会の議員を2期務め、外務大臣を経て[1]、駐フランス・ブルガリア大使となった。2009年9月22日、国際連合教育科学文化機関(UNESCO)の事務局長に指名され、2009年10月15日から事務局長に就任する。

UNESCO

2009年9月22日、国際連合教育科学文化機関(UNESCO)の事務局長に選出された。

パリで行われた選挙では、他に9人の候補者がいたが、5回目の投票で最終的にエジプトのファールーク・ホスニー(Farouk Hosny)に対して31対27で勝利し、局長に指名された。選挙前はホスニーの勝利が予想されていたが、彼に対してはノーベル賞受賞者のエリ・ヴィーゼルらから、反イスラエル的であるとの批判があった。しかし、ボコヴァもまたブルガリア人民共和国時代でのブルガリア共産党党員としての経歴から批判されていた

2009年10月より、日本の松浦晃一郎より事務局長の地位を引き継ぎ、4年間の任期を任されることとなる。ボコヴァは東ヨーロッパ出身、女性として初の事務局長となる。

ウィキペディアの執筆者. “イリナ・ボコヴァ”. ウィキペディア日本語版. 2015-08-06. https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E3%82%A4%E3%83%AA%E3%83%8A%E3%83%BB%E3%83%9C%E3%82%B3%E3%83%B4%E3%82%A1&oldid=56423486, (参照 2015-10-09).

前任者、松浦晃一郎。

松浦晃一郎: ウィキペディア

松浦 晃一郎(まつうら こういちろう、1937年9月29日 - )は、日本の外交官、国連職員。公益財団法人日仏会館理事長、一般社団法人アフリカ協会会長、株式会社パソナグループ監査役、中国人民大学名誉教授。過去に、駐フランス共和国特命全権大使や国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)第8代事務局長を務めた。山口県佐波郡島地村(後の徳地町、今の山口市)出身。

ウィキペディアの執筆者. “松浦晃一郎”. ウィキペディア日本語版. 2015-09-06. https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E6%9D%BE%E6%B5%A6%E6%99%83%E4%B8%80%E9%83%8E&oldid=56759979, (参照 2015-10-09).

ブラヴァツキーの神智学が誹謗中傷されていることから、ユネスコも無事ではないだろうとは思っていたが、すっかり赤くなっているようである。もはや、本来のユネスコとは別物である。

以下は南京事件に関する過去記事。記事には動画へのリンクがあるが、削除されているものもあるようだ。

そういえば、保守層で知れ渡っている余命ブログのソネット版は削除されてしまったが、ソネットの遮断通知には、「在日の削除要請により...」とはっきりと理由が記載されていたという。


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ブログ「マダムNの覚書」に9月19日、投稿した記事の再掲です。

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Pixabay

安全保障関連法が19日未明に参院本会議で可決、成立しました。

17日に参院平和安全法制特別委員会で安全保障関連法案の採決が行われましたが、その際に起きた乱闘騒ぎには呆れました。

特に目立ったのは、議事進行表を奪うために鴻池祥肇委員長目がけて上からダイビングした民主党の小西議員でした。

YouTubeに動画がアップされていました。これ逆に民主党政権時代に自民党議員が小西議員と同じことをしたとしたら、マスコミでどんな凄まじい採り上げられかたをしたでしょうね? 

小西議員は、中学生並みにレベルの低い質疑をするので、山本太郎議員と並んでわたしには印象のよくない議員です。


小西議員の動きを阻止した、ヒゲの隊長こと佐藤正久議員の対応を解説したまとめには、笑ってしまいました。

次の動画はKAZUYAくんのわかりやすい解説。

安保関連法の成立が、拉致被害者の救出に役立つことを願っています。どうか、1日も早く救出されますように!

中国の脅威に晒されているアジアの国々には、喜んでくれている人々も多いと思います。

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ブログ「マダムNの覚書」に7月30日、投稿した記事の再掲です。
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2015年7月30日、我が国及び国際社会の平和安全法制に関する特別委員会。

視聴した国会中継で、印象に残った質疑をメモしておく(順不同)。

中山恭子議員(次世代の党)の質疑は、在外邦人保護に関するものだった。

特に、拉致被害者の救出に問題点を絞った質疑で、北朝鮮動乱の時、今の安保法案では拉致被害者を救出できるようにはなっていないのではないか、という危惧を述べた。

日本はなぜ北朝鮮の工作員が日本に易々と入国することを防げなかったのか、なぜ北朝鮮が日本の若者を拉致するのを防げなかったのか、日本は拉致された日本人が北朝鮮に監禁されているとわかっていながら、放置してしまったのか。

日本政府はなぜ、北朝鮮に監禁されている拉致被害者は日朝国交正常化のためには犠牲になってもやむを得ないといった方針をとっていたのか。

この点は安倍総理になってから改善されていることと考えておりますが、戦後、自国民を守ることまで放棄してしまった日本のありようを見て、日本は何と情けない国になってしまったのかと無念な思いを抱えて、この北朝鮮拉致問題に関わってまいりました。

この問題は今解決しなければならない問題だと、もう真っ先に解決しなければならない問題であると考えております

拉致被害者を救出できるのは安倍総理しかいないと考えています」と中山議員。

大和撫子という言葉がぴったりくる淑やかな中山議員は、とても勇敢な一面をお持ちだそうだ。

質疑応答の模様は「参議院インターネット審議中 : 会議名 我が国及び国際社会の平和安全法制に関する特別委員会 7:19:53」で視聴できるが、以下は、YouTubeにアップされていた動画へのリンク。中山議員の質疑は18:20から。

https://youtu.be/WyMr9m1wzZM


 


塚田一郎議員(自由民主党)の質疑は、中山恭子議員の質疑と関連がある。北朝鮮の脅威に関する具体的な内容で、強い危機感を抱かずにはいられない。

わたくしは、横田めぐみさんと同じ学校を卒業した同窓の後輩であるめぐみさんの救出活動、全ての拉致被害者の救出に取り組んでまいりました」と塚田議員。

北朝鮮のミサイル実験は頻度が高くなっており、発射実験を多く行っている。ミサイルの性能に自信を深め、運用能力の向上を図っているようだという。

YouTubeにアップされていた塚田議員の動画へのリンク。

https://youtu.be/A2ICN9otePg

https://youtu.be/Z9YZH7dhyPY

 


森まさこ議員(自由民主党)の質疑はわかりやすい。女性の心情に添ったものであるだけに、政府に訊きたいことを代弁して貰っているような気持ちになる女性も多いのではないだろうか。

福島県いわき市生まれの森議員は、震災からの復興のために優れた数々の質疑を行ったことで印象に残った。「妻をめとらば才たけて みめ麗しく情けある」と与謝野鉄幹の詩にあるが、それは森議員のような人のことをいうのではないかとわたしは思う。

平和安全法制については感情論ではなく、冷静に議論すべきだと思っています。不安を煽るようなことではなくて、現実を見つめて、目の前の危機にどう対処すべきか、冷静に論ずるべきだと思うんです。

東日本大震災と原発事故のときにも、これは過去の反省として、安全神話で、危機意識が薄らいでいました。しかし現在は危機意識や自然災害に対する備えについての国民の理解は高まっていると思います。それと同時に他国からの攻撃や危機に対する備えも常に見直していかなければならないと思っています。

東日本大震災の当時ですけれど、民主党政権でございましたけれども、スピーディという放射能の拡散予告を福島県民に知らされることはありませんでした。

放射能の濃い地域に長時間放置された子供たちも大人たちもいたんです。そのとき、安倍総理は、わたくしたちは野党でございました。安倍総理はまだ総裁にもなっておられない一国会議員として、原発事故の避難地域のぎりぎりの地域まですぐに来てくださって、体育館で一人一人の手を握って跪いて励ましてくれました。総裁になってからの一番の地方の視察は福島県、総理になってからの一番最初の訪問も福島県です。

歴代総理の中で最も頻繁に、最も多く、福島県と被災地を訪問をしています。先ほどの超多忙の外交努力を重ねた上でも、被災地を最も多く訪問してくださっているんです。

言ってることとやってることが違う、そういう状態とは全く異なっている、そのことがわかります」と森議員。

女性誌が女性の恐怖を煽り、妄想を掻き立てているらしい。

森議員は十代の子供が2人いる母親だそうだが、子育て中のお母さんたちに平和安全法制の話をすると、「でも、徴兵制になるんじゃないの?」「国の防衛が大事なのはわかるんだけど、自分の子供が兵隊にとられるのは嫌だ」といわれるそうだ。

全国のお母さんたちの不安に応えて、安倍首相が濃やかな回答を行った。何を根拠に「徴兵制はありえない」と首相がいうのか、国会中継の動画を視聴してみたらいいと思う。

うちの2人の子供はどちらも三十代なのだが、実は真っ先に心配になるのはそのことだ。いつまで経っても母親としての心情は幼児に対するような心配症なところがあり、どうにもならない。

安倍首相の回答は根拠のあるもので、安心感を与えられる。

ただ、将来、日本が、世界がどんな状態になるのか、そのときわが国の首相が誰なのかは、現時点ではわからない。

わたしはこんな年齢になり、病身にもなって、いざというときには足手まといにしかならないだろうが、もしも日本が侵略されるようなことがあったら……と考えると、不思議にも思いが昔の日本人に重なるかのようで、老いさらばえていたとしても竹槍ででも戦う、そして生き恥を晒すぐらいなら――と考えて仕舞うのだ。

そんな極限状態を、かつて日本人は生きた。

そうならないための安全保障関連法案ではないだろうか。本当にそうなのかが心配なので、つい家事の合間に国会中継を視聴してしまう。

セキリティ対策ソフトのアップデートを何年も怠っていたら、どうなるだろう? 安全保障関連法案はそのアップデートに当たるものだとわたしは考える。

森議員は首相の外交努力をすぐ側で見てきたそうだ。

YouTubeにアップされていた質疑の動画へリンクしておく。

https://youtu.be/HAMH01VP9o0

https://youtu.be/o5az8ceVaJ0


 


山本太郎議員(生活の党と山本太郎となかまたち)

原発からテーマをイラク戦争に移し、それに粘着した質疑。

派手なパフォーマンス、扇動的な口ぶりで、夏休み中の中学生に呼びかける異様な場面があった。

当時の安倍政権があたかも独裁政権だったかのような、誘導尋問スタイルの偏向した質疑内容だったが、独裁政権だったのが安倍政権ではなく、フセイン政権だったことは世界の常識である。

イラク戦争を問題とするのはいいが、ウィキペディアの記述を見てもわかるように、この問題は複雑なのだ。山本議員はそれを小学生並みに単純化する。

サッダーム・フセイン:Wikipedia

イラク戦争:Wikipedia
イラク戦争は2003年3月20日から2011年12月15日まで。

自衛隊イラク派遣:Wikipedia
自衛隊イラク派遣(じえいたいイラクはけん)は、イラク戦争初期の2003年(平成15年)12月から2009年(平成21年)2月まで行なわれていた、日本の自衛隊のイラクへの派遣行為の総称である。その目的は、イラクの国家再建を支援するためとされている。

詳細はウィキペディアを閲覧していただきたい。

サダム・フセインは、スターリン主義の影響を受けており、フセイン統治下における恐怖政治はスターリンに学んだものだといわれている。 

自衛隊のイラク派遣が行われた間に内閣総理大臣を務めたのは、小泉純一郎(2001年4月26日~2006年9月26日)、安倍晋三(2006年9月26日~2007年9月26日)、福田康夫(2007年9月26日~2008年9月24日)、麻生太郎(2008年9月24日~2009年9月16日)。

ウィキペディアによると、自衛隊の給水活動によって、乳幼児の死亡率が3分の1に減ったという

アップされていた山本議員の動画へのリンク。
https://youtu.be/ycbkRW42Ng8



 前川清成議員(民主党・新緑風会)は、神学論争を連想させる質疑を繰り返していた。

憲法学者の権威でもって、安保法案を廃案にしようとする目的がミエミエだった。

それに対する菅官房長官の端的な名答。

アップされていた動画へのリンク。菅官房長官の答弁は②の23:30から。

https://youtu.be/G1w5hSfE6KE

https://youtu.be/GP5gCadnpdY

 
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ブログ「マダムNの覚書」に7月29日午後、投稿した記事の再掲です。
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キョロキョロと落ち着かない、視聴者を味方に引き込もうとするパフォーマンスが滑稽な、誘導尋問のような質疑スタイルで、弾道ミサイルが原子力施設に飛んできたらどうするか、被害はどんなものになるかに粘着して質問。

「安倍総理の規制委員会への責任転嫁でこの質問は終わりたいと思います」と勝手に判決を下して、「生活の党と山本太郎となかまたち」の山本太郎議員の質疑は終わった。

国会中継を見慣れたわたしの目には、「戦争反対、原発止めろ!」をそのまま、国会に持ってきたかのような違和感のある質疑だった。

原発の再稼働……裕福であれば、再稼働に反対できるのだろうか。裕福でないから、わからない。賛成も反対もできず、冬場の電気代が安くなることを祈るだけ。

冬、娘の職場の人も「こんな電気代が続けば、やっていけなくなるなあ」といっていたそうだから、うちだけが高いと感じているわけではないのだろう。

気候は厳しくなるばかり。弾道ミサイルが飛んでくる前に、貧困で死んでしまわないか、心配だ。

山本議員の話を聞いていると怖くてたまらなくなり、日本はこのままでは甘すぎる、防衛に死力を尽くすべきではないかと思ってしまうが、山本議員は原発さえ止まれば、全てまるく治まると考えているかのよう。

2012年5月5日、1970年以来42年ぶりに全原発が止まった(その後、福井県にある大飯原発の3号機と4号機は7月、運転を再開したが、2013年9月16日原子炉を停止)。

止まっていた間に何かが解決したのかな、思い出せない。

防衛予算のことを考えると、一国でできることには限界があり、集団的自衛権しかないと考えてしまうが、山本議員は原発施設への攻撃の話題から出なかった。

YouTubeに山本議員の質疑の動画がアップされていた。以下にリンクしておく。

 

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ブログ「マダムNの覚書」に7月29日午後、投稿した記事の再掲です。
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次世代の党の和田政宗議員が、中国共産党が行っている残虐行為、侵略行為に堂々と言及しました。

そして、その中国に対して何の対策もとらないことはわが国を危険に晒すことだと述べました。

国際情勢を日本の立場で見たとき、これはごく当たり前の認識でしょうが、どなたも中国関係のことには腫れ物に触るようにして遠慮がちに触れるか、見て見ぬふりをするかで、本当に変ですよね。このこと自体がわが国の危機的状況を物語っているように思えます。

上記状況からすれば、勇敢で、胸がすくような発言でした。

安全保障関連法案にかんする具体的で、貴重な質疑を続行中。

この重要な発言、果たして報道されるでしょうか? 

YouTubeにアップされていた動画へリンクしておきます。
 
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ブログ「マダムNの覚書」に7月28日、投稿した記事の再掲です。

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安倍首相は「米国から要請があったからといって、拒否できないということはありません。米国の戦争に自衛隊が参戦するようなことはありません」と明言。

さらに、「外交を通じて平和を守るという方針は今後も変わりません。その上での万が一の備えを行う必要がありますが、それが安全保障法制の整備です」と、丁寧に――省略しますが――説明。

   ここで国会中継が終わりました。洗濯物をとり込むために中断。

旧日本軍の軍靴の足音が聴こえるか、中国共産党の軍靴の足音が聴こえるかで、国民を二分するような報道が多いですが、二分しようとするマスコミのほうが間違っているように思えます。

ことさらに対立構造を煽ろうとする意図は何ですか?

安倍首相はタカ派だといわれ、そう思っていましたが、首相の外交努力を見ていると、平和をシンボライズするハトにも思えてきました。

6月27日の過去記事を書くとき、わたしは安倍首相がどんな国々に平和主義を説き、集団的自衛権について説明したかを調べかけたのですが、会談した首脳のあまりの多さに途中でやめてしまいました。

それでも、調べた分はその記事で紹介しています。

他の首相――例えば野田前首相――の会談内容と比較してみると、安倍首相の会談の充実した内容がわかります。経済、文化交流、その他の分野における協力関係と一体となった、平和主義の現実的な構築です。

一部マスコミの偏りがひどいので、わたしはバランスをとるために保守層にぐっと食い込みましたが、世界の常識からすれば、これで普通でしょう。

政治関係の記事を書くことが多かったために、創作へ回す時間が少なくなっていました。創作のための時間を増やしたいと考えています。勿論、必要を感じれば、書きます。

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ブログ「マダムNの覚書」に7月15日、投稿した記事の再掲です。
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本日午後の衆院・特別委員会において、安全保障関連法案が可決しました。

議場で議員たちがデモするって……どういうことでしょうか。以下の動画を視聴して、唖然。

戦争法案って騒ぐけれど、安倍首相はその下準備としての外交を入念にやっていますよ。

反対しているのは中国と韓国くらい。あのロシアですら、日本がそう馬鹿なことはしないとわかっているからか、様子見です。

中国の軍拡や、世界中どこにでも日本人がいるようになった現状を考えると、妥当な措置ではないでしょうか。日本だけの力では足りないということでもあります。

すぐに憲法改正というわけにはいかず、しかし、何とかしなければならない状況であることは、日本国の存続ということを真剣に考えれば、明らかでしょう。

小川和久教授が以下の動画で集団的自衛権の必要性を明晰に説いているので、紹介します。

以下の動画は、この安全保障関連の動画を探しているときに、偶然出合った動画です。地雷探知、結核の検出のために働いているネズミの動画です。

デカいネズミ、でも賢く、かわゆい。人命救助ネズミは体が軽いので、地雷に乗っても爆発することはなく、1匹の犠牲者も出ていないそうです。お仕事のあとのご褒美のバナナやピーナッツが楽しみのようです。人間のために、ありがとう、本当にご苦労様!

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ブログ「マダムNの覚書」に7月11日、投稿した記事の再掲です。
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インターネットで活動する保守の世界で、7月9日がある焦点となっていた。

在留外国人は、期限までに身分証である「在留カード」又は「特別永住者証明書」への切り替えが必要となった。期限が2015年7月8日までとなっている人が多い。それまでに切り替えを済ませていない人は処罰の対象となる。

渡邉氏が新しい在留管理制度のメリットをツイッターで解説している。
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入国管理局のホームページには、「我が国には推定約9~10万人前後(平成23年1月1日現在)の外国人が不法滞在」しているとあり、不法残留者に関する情報提供を呼びかけている。

そうしたことから、9日からは不法残留者となる外国人を見つけて入国管理局に電話やメールで通報し、本国に強制送還してやろう。それによって日本で悪いことをする人が減り、環境はもっとよいものになるだう。通報が成功すれば、報奨金も貰えるよ。日本を守るために皆で頑張ろう――といった、不法在留者通報運動ともいうべき機運が盛り上がっていたのだ。

そのリーダー役となっていたのが、ネットの世界では有名な以下のサイトだった。

その盛り上がりを傍観しながら、どうなることかと気が気でなかった。

わたしは物書きなので、どうしても「在留カード」又は「特別永住者証明書」に切り替えたくても、何らかの――疚しい――事情でそれができない人物に自分を重ねてみたりする。

この社会現象には、どことなくナチスの密告制度を連想させるところがあった。半面、そうした(若い?)ネット民の動きには、あの怖ろしい事件で気が滅入っていたときにク*コラグランプリを知ったときのような、ちょっと新鮮な驚きがあった。

不法残留者が他の犯罪を起こしやすいことは間違いなく、もはや真っ当には生きられない、日の当たらない世界で悲惨な最後を遂げるより、わが国の入管がその人を本国に送り届けてくれるというのであれば、むしろそのほうがいいのではないか、と思った。

何にしても、ナチスがユダヤ人をガス室に送るのとは訳が違う。送り先はその人の本国なのだから。

ハラハラしているところへ、Yahoo!ニュースに次のような記事があらわれた。

記事の執筆者・韓東賢氏は、保守ネット民を排外主義者、行動原理となった情報をデマと決め付けている。タイトル及び内容において、情報の歪曲、矮小化が行われている。

しかし、渡邉氏がお書きになっているように、これはデマではない。
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また、保守ネット民がやりすぎているとは思ったが、あのク*コラグランプリのときに感じたように、動機は一律ではない気がした。

在日外国人の犯罪の多さを憂慮する純粋な正義感から行動している者もあれば、単なる報奨金目当てもいるようだし、あるいは冷酷な感情を印象づける者もあった。

しかし、一番感じられるのは、長く日本人が忘れていた愛国心であるように思った。危ういような愛国心ではあるけれど……。

韓東賢氏は日本映画大学の准教授。大学教員がダブついている昨今、准教授の地位を獲得できたことは恵まれた話であるのだから、その立場を自覚したもう少し高級な内容を望みたい気がする。入管行政に対する批判には呆れた。

低次元の応酬に終始していないで、在留外国人にも役立ちそうな記事を書いてほしい。

在留カードについては解説がいろいろと出てくる。就職時、離婚時など、手続きの怠りから、在留資格の取り消しの対象とならないよう、注意が必要だろう。

J-CASTニュースの「『在日韓国人が7月9日に在留資格失い、強制送還』 デマの拡散で入管に不法滞在通報相次ぐ」というタイトルの記事もあらわれた。

これも、ネット民の指針となった情報を歪めて要約したものだが(前掲ブログのブログ紹介に、妄想時事日記とあることに注意したい。ブログのありかたとしての是非はともかく、その内容が単純でも低レベルでもないことは確かである)、情報がデマではなかったらしく、通報し、報奨金を得た人も出たようだ。

7月9日を焦点として発生した社会現象には、わが国特有の資格を有した「特別永住者」問題が根底に横たわっている気がする。

この資格は本来、用済みにすべきものだったと思う。急には無理だろうが、なくす方向へ行くしかないのではないだろうか。国籍的に宙吊り状態であることが、よいとは思えない。

特別永住者について、部分的にウィキペディアから引用してみる。

特別永住者:Wikipedia

特別永住者(とくべつえいじゅうしゃ)とは、平成3年(1991年)11月1日に施行された日本の法律「日本国との平和条約に基づき日本の国籍を離脱した者等の出入国管理に関する特例法」により定められた在留の資格のこと、または当該資格を有する者をいう。

平成25年(2013年)末時点での特別永住者の実数は、37万3221人であり、国籍別では「韓国・朝鮮」が36万9249人と99%を占める。

終戦直後にはおよそ200万人の朝鮮人が居住していたとされるが、そのうちの150万人前後は1946年3月までに日本政府の手配で帰還している(うち、徴用で来日したものは245人が残留)。

特別永住者資格の法律では「戦前から日本に居住しているかつて日本国民だった旧統合地の人々で、サンフランシスコ講和条約により日本国籍を失った人々」であることが前提要件となっている。

が、実際には戦後、済州島四・三事件や朝鮮戦争の戦火から逃れるために、生活の糧を求めて出稼ぎのために、荒廃した朝鮮半島より学問の進んだ日本の学校で学ぶために、中には政治的目的のために、数多くの韓国・朝鮮人が日本へ密航し日本国内の混乱に乗じて永住権(のちの特別永住資格)を得た。

韓国政府は、日本の要請があっても在日韓国・朝鮮人の送還を拒否している。

1965年、日韓基本条約締結に伴い締結された在日韓国人の法的地位(協定永住)について定めた日韓両国政府間の協定(日韓法的地位協定)により在日韓国人に「協定永住」という在留資格が認められた。

資格は「2代目まで継承できることとし、3代目以降については25年後に再協議することとした」が、その後、民団主導の運動が盛り上がり、「1991年、入管特例法により3代目以降にも同様の永住許可を行いつつ、同時に韓国人のみが対象となっていた協定永住が朝鮮籍、台湾籍の永住者も合わせて特別永住許可として一本化された」。


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ブログ「マダムNの覚書」に6月27日、投稿した記事の再掲です。
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政府は2014年7月1日、集団的自衛権の行使を容認する閣議決定を行った。

安倍首相は記者会見で、

「如何なる紛争も力ではなく、国際法に基づき、外交的に解決すべきであると法の支配の重要性を国際社会に対し、繰り返し訴えてきました。その上での万が一での備えです。そして、その備えこそが万が一を起こさないようにする大きな力になると考えます」

「わたしたちの平和は人から与えられるものではない、わたしたち自身で築き上げるより他に道はありません」

「憲法が掲げる平和主義、これからも守りぬいていきます。日本が戦後一貫して歩んできた平和国家としての歩みは今後も決して変わることはありません。今回の閣議決定はむしろその歩みをさらに力強いものにしていくと考えています。また、今回閣議決定をいたしました基本的な考え方、積極的平和主義につきましては、わたしは首脳会談のたびに説明しています。多くの国々から理解を得ています」

と説明している。

これは記者会見の一部抜粋にすぎず、ノーカットの記者会見は首相官邸ホームページの動画で視聴できる。以下はYouTubeにアップされていた動画へのリンク。

海外に対して行われてきたという働きかけの内容が、首相の言葉通りであるかどうかは、首脳会談にかんするニュース、詳細には外務省のホームページで確認できると思う。

ところで、昨日の記事で、わたしは書いた。

  • 2015年6月27日 
    曖昧はどちらだろうか? 只今、国会中継中(衆議院平和安全法制特別委員会質疑)。
    http://blog.livedoor.jp/du105miel-vivre/archives/65780157.html
    集団的自衛権についてググっていると、賛否をまとめた記事が出てきて笑ってしまった。2ちゃんねるがソースらしいその記事は、ずいぶん拡散しているようだ。
    どんな国、団体が支持し、反対しているかを知ることは大事だと思う。

それで、ウィキペディアや、ネット検索で閲覧させていただいた以下の記事を参考に、集団的自衛権を支持している国、反対している国を自分で拾ってみることにした。

ところが、内容を一つ一つ確認しながら作業していたら、終わらない、終わらない。整理どころか、まだ拾う作業も途中で、とうとう日が暮れてしまった。

作業は途中だが、うっかり消してしまいそうだから、メモとしてアップしておこう。そのうち気が向いたら続きを書くが(放置プレイになるかも)、前掲の参考記事を閲覧していただいたら、いいと思う。

支持

  • バラク・オバマ大統領(アメリカ合衆国)24日:2014.4.24産経ニュース
  • 米下院軍事委員会(アメリカ合衆国)8日:2014.5.9日本経済新聞
  • 元米国防総省・日本部長ケビン・メア(アメリカ合衆国)2014.6.6朝日新聞デジタル
  • チャック・ヘーゲル国防長官(アメリカ合衆国)1日:2014.7.2産経ニュース
  • ローズ米大統領副補佐官(アメリカ合衆国)1日:2014.7.2産経ニュース
  • ハーフ国務省・副報道官(アメリカ合衆国)1日:2014.7.2産経ニュース
  • アシュ・カーター国防長官(アメリカ合衆国)26日(現地時間):2015.3.27産経ニュース
  • ジョー・バイデン副大統領(アメリカ合衆国)26日(現地時間):2015.3.27産経ニュース
  • ウィルツ報道官代理(ドイツ)2日:2014.7.2産経ニュース
  • アンゲラ・メルケル首相(ドイツ)9日:2015.3.10外務省「日独首脳会談(概要)」
  • デルロサリオ外相(フィリピン)12日:2013.3.12毎日新聞
  • ベニグノ・アキノ3世(フィリピン)24日:2014.6.24ウォール・ストリート・ジャーナル日本版
  • チャールズ・ホセ外務省・報道官(フィリピン)2日:2014.7.3毎日新聞
  • レ・ハイ・ビン外務省・報道官(ベトナム)3日:2014.7.3日本経済新聞
  • ジョン・キー首相(ニュージーランド)7日:2014.7.7新華ニュース 
  • ウン・エンヘン国防相(シンガポール)8月末:永田和男、中央公論2013年11月号
  • ウィリアム・ヘイグ外相(イギリス)16日:2013.10.17朝鮮日報日本語版
  • キャメロン首相(イギリス)1日:2014.5.1外務省「日英首脳会談(概要)」
  • マイケル・ファロン国防相(イギリス)18日:2014.7.産経ニュース
  • ジュリー・ビショップ 外相(オーストラリア)15日:2013.10.15時事通信
  • アンドリュース国防相(オーストラリア)5月30日:2015.6.1産経デジタルZAKZAK
  • ジョン・ベアード外相(カナダ)28日:2014年7月28日本経新聞
  • ヴー・ドゥック・ダム・ベトナム副首相(ベトナム)22日:2014.5.30産経ニュース
  • チュオン・タン・サン国家主席(ベトナム)18日:2014.3.18外務省「日・ベトナム首脳会談(概要)」
  • ナジブ・ラザク首相(マレーシア)25日:2015.5.25産経ニュース
  • ユタサック国防副大臣(タイ)9月18日:永田和男、中央公論2013年11月号
  • スシロ・バンバン・ユドヨノ大統領(インドネシア)18日:2013.1.30産経新聞
  • プルノモ国防相(インドネシア)6月:永田和男、中央公論2013年11月号
  • シェイク・ハシナ首相(バングラディシュ)26日:2014.5.26外務省「日・バングラデシュ首脳会談(概要)」
  • アブドッラ・ヤーミン・アブドゥル・ガユーム大統領(モルティブ)15日:2014.4.15外務省「日・モルディブ首脳会談(概要)」
  • パッソス・コエーリョ首相(ポルトガル)27日:2015.6.28外務省「日・ポルトガル首脳会談(概要)」
  • フランソワ・オランド大統領(フランス)7日:2013.6.7外務省「日仏首脳会談(概要)」
  • ハサム・サチ首相(コソボ)14日:2014.4.14外務省「日コソボ首脳会談(概要)」
  • ディ=ルポ首相(ベルギー)7日:2014.5.7外務省「日・ベルギー首脳会談(概要)」
  • ベンヤミン・ネタニヤフ首相(イスラエル)12日:2014.5.12外務省「日イスラエル首脳会談」
  • ムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン皇太子(アラブ首長国連邦アブダビ首長国)26日:2014.2.27外務省「安倍総理大臣とムハンマド・アブダビ皇太子との会談(概要)」
  • カーブース・ビン・サイード・アール・サイード国王(オマーン)9日(現地時間):2014.1.10外務省「日・オマーン首脳会談 - 安倍総理大臣のオマーン訪問(概要と成果)」
  • フアン・マヌエル・サントス・カルデロン大統領(コロンビア)29日:2014.7.30外務省「日コロンビア首脳会談 - 安倍総理のコロンビア訪問(概要)」
  • ジルマ・ヴァナ・ルセーフ大統領(ブラジル)1日(現地時間):2014.8.2外務省「日・ブラジル首脳会談(概要)」
  • エンリケ・ペニャ・ニエト大統領(メキシコ)8日(現地時間):2014.10.8外務省「日・メキシコ首脳会談(概要)」
  • ツァヒャー・エルベグドルジ大統領(モンゴル)23日(現地時間):2014.9.24外務省「日・モンゴル首脳会談(概要)」
  • ナレンドラ・ダモダルダス・モディ首相(インド)14日(現地時間):2014.11.14外務省「日印首脳会談」
まだありそうだが、きりがないので、このへんで。外務省の情報に絞った方がよかったかな。時間があるときに改めて調べ直し、整理したいところだが、放置プレイになるかも。支持国がこんなに多いとは、調べるまで想像しなかった。(2015.6.29)


反対

  • 洪磊副外務省・報道局長(中国)1日:2014.7.1日本経済新聞
  • 外交省・報道官(韓国)1日:2014.7.1日本経済新聞
  • 与党セヌリ党報道官(韓国)1日:2014.7.1日本経済新聞
  • 新政治民主連合(韓国・最大野党)1日:2014.7.1日本経済新聞
まだあると思われるが、中韓以外の情報が少ない。(2015.6.29)


今後を注視

  • 外務省・報道官(ロシア)7日:2014.7.8朝日新聞デジタル
  • ドミトリー・ストレリツォフ、モスクワ国立国際関係大学教授・東洋学講座主任(ロシア):2014.7.17ロシアNOW(ロシア政府発行紙)
ロシアは日本の立場をよく分析している。(2015.6.29)

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

ニュース記事と、共同声明・記者会見を含めて首脳会談の内容を確認しながら作業を進めるうちに、わたしは涙ぐんでしまった。安倍首相の凄まじいばかりの外交努力に心を打たれたのだった。

安倍首相は、首脳会談のたびに日本が置かれた立場や平和主義の構築について、丁寧に説明している。

そしてもちろん、経済、文化交流、その他の分野においても、積極的な協力関係を築こうとしている。

結局のところ、どちら側のカラーが好きかということだろう。支持している側か、反対している側か。

支持している国々と協調していく限りにおいては、少なくとも、これらの国々から攻撃される危険性は低いということだ。

わが国の敗戦の歴史と日米同盟を考えれば、よくも悪くも日本の選択肢は他にないように思える。

アメリカの歓迎が大きければ大きいほど、当然ながら日本に求められる役割が大きくなったり、変化したりすることは想像できるが、そのぶん、日本が独自性を発揮できる部分が大きくなるということでもある。

アメリカに呑み込まれてしまわないよう、うまく調整を図りながら、柔軟かつ毅然として、日本らしい平和主義を世界に拡げていければ、それが最善の道といえる気がする。

安倍首相の外交努力はあっぱれというべきだ。

左派は安倍晋三首相がアメリカと組んで世界の国々に戦争を仕掛けようとしているようなことばかりいうが、そもそもこのように多くの国々と協調していこうという姿勢から、そのような解釈を引き出すのはいささか無理があるのではあるまいか。

安倍首相は日独首脳会談で、「『核兵器のない世界』の実現のため緊密に連携したい旨述べ」、両首脳は「軍縮の実現に向けて協力して取り組んでいくことを確認した」そうだ。その心根を疑う気持ちにはなれない。

それは今日の作業を通してもそうなのだが、ブルーリボンバッチを通してもそうなのだ。

ブルーリボンバッチについて知ったのは2009年7月28日にアップロードされた、次の動画だった。そのときから、国会中継を視聴するとき、胸にブルーリボンバッジがあるかどうか、確認する癖がついた。

次の動画によると、1997年に西村慎吾代議士の働きかけと全国で拉致被害者救出運動が高まったことにより、2002年10月15日、5人の拉致被害者の帰国が実現した。

しかし、この5人の帰国は「一時帰国」という約束で、外務省を中心に、この5人を北朝鮮に帰そうとしたそうだ。

それに強硬に反対したのが、中山恭子内閣参与と安倍晋三官房副長官だったという。

安倍首相と麻生大臣の胸にいつもと変わりなく、ブルーリボンバッチがついているのを見ると、ホッとする。

追記:

1997年の第140回衆議院予算委員会における西村真悟議員の北朝鮮拉致に関する質疑がYouTubeにアップされている。以下はその一。

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