- 2012年9月20日 (木)
キリストに妻がいた可能性を示す文献が発見されたという
http://elder.tea-nifty.com/blog/2012/09/post-97c0.html
基幹ブログ「マダムNの覚書」の過去記事で紹介した、イエス・キリスト研究に関するニュース記事。このときの研究者は、アメリカのハーバード大学神学部・古代キリスト教史のカレン・L・キング教授だった。
このとき、わたしは記事で以下のように書いている。
イエスは福音書の中でしばしばラビと呼ばれ、ラビは結婚していることが普通であったそうだから、その観点からすれば、イエスが結婚していたとしても何ら不思議なことではない。
イエスの教えのすばらしさを純粋に享受するためには、初期キリスト教の文献が一度、正統派キリスト教の呪縛から完全に解き放たれる必要があると思う。
また、イエスのオリジナルとされてきた言葉にも引用があるのかどうか、引用があるとしたらそれはどこから、どのようになされたのかなどといったことも、人類の思想の歩みを知るためには、今後、研究されていくべきではないだろうか?
今回、「イエス・キリストには妻だけでなく2人の子どももいた」という説を発表した研究者は、カナダ・ヨーク大学のバリー・ウィルソン教授とイスラエル系カナダ人の作家シムカ・ジャコボビッチ氏。
その説を展開した、古代文献を読み解いたという「ロスト・ゴスペル」(失われた福音書)が邦訳されたら、ぜひ読みたいものだ。
キリスト教のご都合主義で、初期キリスト教の沢山の文献からこれは正しい、これは間違っていると非科学的に即断するのは、どう考えても人類の歩みを甚だしく遅滞させている。
本来、初期キリスト教の文献はユダヤ教の文献ともいえるもので、人類の宝といってもよい。特定の利権集団の私有財産ではなく、人類のものであるはず。
基幹ブログ「マダムNの覚書」における関連カテゴリー:
- Notes:グノーシス・原始キリスト教・異端カタリ派
http://elder.tea-nifty.com/blog/notes_4/index.html
ライン以下に、ネットニュースからの記事をクリップ。
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